【お得きっぷで鉄道旅】日本最長の山陰線673 .8キロ走破と沿線の名駅、名駅舎を巡る(2)~大阪発◎青春18きっぷ3日間~
日本海を望む惣郷川橋梁を走り行く山陰線のキハ40系普通列車(写真/松尾 諭)
山陰線・鹿児島線 ほか
[東浜][米子][温泉津][萩][門司港]
青春18きっぷ《3日間》で1880円お得!
【お得きっぷで鉄道旅】日本最長の山陰線673 .8キロ走破と沿線の名駅、名駅舎を巡る(1)~大阪発◎青春18きっぷ3日間~から続く
2日目の朝は米子駅で「吾左衛門(ござえもん)弁当」を買ってから列車に乗る。右手に中海(なかうみ)や宍道湖(しんじこ)を眺めて走り、出雲の市街地を通り抜け、青く透き通る日本海をホームから望む田儀(たぎ)駅で下車。海が見える待合室で食べるご当地駅弁はひと味違うおいしさだ。

吾左衛門弁当[1900円]<米子> 米吾の三つの人気駅弁「かに寿司」「大山おこわ」「吾左衛門鮓 鯖」が1度で味わえる欲張りな弁当。米子駅構内「おみやげ楽市シャミネ米子店」で販売。
■米子駅 おみやげ楽市 シャミネ米子店/TEL:0859-31-6630

田儀駅 道路1本を隔てて海に面する田儀駅。ホームから海を眺めると、海上に浮かんでいるように見える
沿線には温泉もある。この日の宿泊地の益田駅へ向かう途中、温泉津駅から徒歩20分の温泉津温泉にある「薬師湯」に立ち寄り、源泉かけ流しの湯につかる。汗を流した後は併設の「震湯(しんゆ)カフェ内蔵丞(くらのじょう)」で、木造洋館のノスタルジックな雰囲気に浸りながらしばし涼みたい。

写真/ピクスタ

温泉津温泉 薬師湯<温泉津> ノスタルジックな風情を漂わせる薬師湯の建物。新館は源泉かけ流しの立ち寄り温泉、大正時代に建てられた旧館は震湯カフェ内蔵丞になっている。温泉津温泉は世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産。
■9時~20時30分(カフェは11時~14時30分)/無休(カフェは火・木曜休)/600円/山陰線温泉津駅から徒歩20分/島根県大田市温泉津町温泉津7/TEL:0855-65-4894
3日目のスタートの益田駅から萩駅までは、山陰線の中でも比較的長い区間で海を見られる。中でも鉄道写真の撮影スポットとして人気のある惣郷川橋梁(そうごうがわきょうりょう)付近は絶景だ。萩駅では、文化財のレトロな洋風駅舎と「日本の鉄道の父」と呼ばれる萩出身の井上勝(まさる)の展示資料を見学した。
その後、列車の接続ダイヤの都合で先に山陰線の支線に乗車するためいったん長門市駅へ行き、長門市―仙崎駅間を往復してから飯井(いい)駅まで戻った。橙(だいだい)色をした石州瓦(せきしゅうがわら)の屋根の民家が立ち並ぶ、この地域らしい素朴な風景はぜひ見ておきたい。通しの普通乗車券では、支線に乗ったり1度通った区間に戻ったりするには別途料金が必要だが、青春18きっぷなら乗り降り自由なので便利だ。

飯井駅 青春18きっぷのポスターにも登場した。小さな入り江の周辺に民家や駅が集まる風景は、まるで箱庭のようだ
阿川駅付近から山陰線は進路を南に変える。小串(こぐし)駅で最後に乗り換えた列車は山陰線の終点である幡生(はたぶ)駅を通り、下関駅に到達する。山陰線の旅はこれで終わりだが、ここまで来たならと関門海峡を渡り、創建時の姿に復原され大正ロマン感じる門司港駅に立ち寄り、旅を締めくくりたい。
文・写真/越 信行


門司港駅 1914年築、ネオルネサンス様式の木造2階建て駅舎は、2019年に大規模改修を終えた。国指定の重要文化財

※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年7月号)
(Web掲載:2026年7月16日)


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