【極上の民宿】漁獲量日本一を誇る町 まぐろと地酒の宿 民宿わかたけ<和歌山・那智勝浦町>
「贅沢まぐろ盛りプラン」。どのプランも迫力あるマグロのカマの塩焼きがひとり1皿付く
勝浦漁港水揚げの生マグロと唎酒師の日本酒談義を楽しむ
紀伊半島の南東端に位置する那智勝浦町はマグロの漁獲量日本一を誇り、勝浦漁港にはビンチョウマグロ、キハダマグロ、メバチマグロなどが生で水揚げされる。
紀勢線紀伊勝浦駅から徒歩すぐの民宿わかたけは、そんな鮮度の高い生マグロを徹底的に味わえる宿だ。宿の開業は1954年。3代目の花井清州(せいしゅう)さんは、こう話す。
「あくまで民宿の家庭料理ですが、那智勝浦でしか食べられない、この地ならではの味を提供したいんです」
スタンダードな「わかたけプラン」の夕食では、2種のマグロの刺し身に「めばちまぐろのカマの塩焼き」や「マグロの胃袋のバター炒め」など、生マグロでしか味わえない逸品が並ぶ。加えて「くじらの珍味3種」「本鮪のカツ」、熊野牛のすき焼きなど、ボリューム満点。プランの詳細に“夕食はかなりの量が出ますので、おやつは控えてください!”と但(ただ)し書きがあるほどだ。
それでいて料金はリーズナブルで、「地魚舟盛りプラン」や、色々なマグロの刺し身が楽しめる「贅沢(ぜいたく)まぐろ盛りプラン」などにグレードアップしても、1泊2食1万5000円以下という安さに驚く。

「地魚舟盛りプラン」の夕食。「わかたけプラン」の刺し身が舟盛りにグレードアップ
主人が行う地酒の飲み比べや料理とのペアリングも人気を呼んでいる。和歌山県の酒蔵の日本酒を常時30種以上、多い時は60種ほどそろえるが、あえて日本酒のメニューは用意していない。日本酒好きで唎酒(ききさけ)師の資格を持つ3代目が“刺し身と相性がいいもの”“ふだんはワインが好き”といった宿泊客の要望や酒の好みを聞き、おすすめの日本酒を提案。その理由も丁寧に解説する。
「コミュニケーションしながら、酒の楽しみを知ってもらえれば。和歌山の日本酒のすべてを知ってもらえると思います」と花井さん。

手に入りにくい日本酒も多く、唎酒師の主人のうんちくとともに試飲も楽しめる

「わかたけ日本酒升酒セット」1430円
2026年7月には「じゃらんnet」の近畿・北陸部門で、夕食の口コミ評価が高い宿としてじゃらんアワードを受賞。リピーターも多いそうだ。
夕食の前後には「黒潮ミネラル温泉 花の湯」にもつかれる。湯船は広くはないが、自家源泉を循環装置で加温している。いつまでも体が温かいと評判の温泉だ。
滞在中に目を引くのが、館内の壁に点在するわかたけアート。勝浦をモチーフにした作品や勝浦在住の画家の作品が展示されており、さまざまな形で、那智勝浦を体感できる。

体が温まると評判の黒潮ミネラル温泉

館内の壁に点在するわかたけアート

落ち着いた雰囲気の7.5畳和室
周辺観光👟
熊野古道大門坂へは紀伊勝浦駅からバス20分。坂を上り、熊野那智大社・那智山青岸渡寺も参拝したい。TEL:0735-52-5311(那智勝浦町観光案内所)

写真/和歌山県観光連盟
文/高崎真規子
まぐろと地酒の宿
民宿わかたけ
TEL:0735-52-0155
料金:1泊2食1万150円~(1人泊可、料金は要問い合わせ)
客室:11(カギ付き、トイレ共同)
風呂:男1、女1
備品:浴衣〇 歯ブラシ〇 タオル〇 Wi-Fi〇
住所:那智勝浦町朝日3-34
交通:紀勢線紀伊勝浦駅から徒歩すぐ/紀勢道すさみ南ICから55キロ
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年8月号)
(Web掲載:2026年9月26日)


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