“わ鐵”に乗って紅葉の渓谷へ <群馬県桐生市、みどり市、栃木県日光市>
わたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車
38もの鉄道施設が登録有形文化財のローカル線
桐生、みどり、日光の3市を流れ、利根川と合流する渡良瀬川。群馬・栃木両県にまたがる上流部は渓谷に沿って、わたらせ渓谷鐵道(わ鐵)が走る。〝わ鐵〞は織物の一大産地だった面影がそこここに残る桐生を起点に、銅山の街として発展した足尾を経て間藤(まとう)までの44.1キロを、約1時間30分で結ぶローカル線だ。大間々駅や通洞駅をはじめ、橋梁やトンネルなど38もの鉄道施設が登録有形文化財になっており、レトロ感たっぷり。
土・日曜、祝日を中心に運行するトロッコ列車は窓ガラスがないので、渓谷美をダイレクトに感じられる。「お得な一日フリーきっぷ」(1880円)は全線乗り放題で、富弘美術館や足尾銅山観光など観光施設が割引になる。
沿線には高津戸峡や古路瀬(こじせ)渓谷、銀山平公園など紅葉スポットが多く、標高差が約500メートルあるため、10月下旬〜11月にかけて赤や黄の彩りが目を楽しませてくれる。昨年オープンした足尾銅山記念館やリニューアルする富弘美術館など、じっくり見学したい施設も目白押し。手軽に日帰りもいいが、のんびり温泉宿で過ごす旅もしてみたい。
群馬県桐生市の観光スポット
梨木温泉梨木館
1879年創業、市内唯一の温泉宿で、茶褐色の塩化物・炭酸水素塩泉をかけ流しで楽しめる。本館、はせを亭、奥の細道の3館からなり、さまざまなニーズに対応する。名物はキジ料理。
■1泊2食2万2000円~/本宿駅から送迎10分/TEL:0277-96-2521



荒神山
わたらせ渓谷鐵道水沼駅から約1時間で登頂できる初心者向けの山(標高624メートル)。山頂近くの展望台からは田園風景の先にそびえる赤城山を望む。水沼駅には昨年オープンした温泉施設「水沼の湯」があり、下山後に汗を流せる。

群馬県みどり市の観光スポット
高津戸峡
「関東の耶馬渓」と称され、10月下旬~11月上旬は錦繍(きんしゅう)に覆われる。大間々駅から徒歩8分の高津戸橋から渓谷沿いに遊歩道があり、ゴリラ岩などの奇岩を眺めながら散策できる。

富弘美術館
詩画作家の星野富弘の作品を展示する美術館。2026年8月29日にリフレッシュオープンした。円型の空間を映像や音で演出する「イマーシブミュージアム」の体験や、星野氏の著作をテーマとした記念展「愛、深き淵より。」を11月29日まで開催。神戸(ごうど)駅からバス10分。
■9時~17時(最終入館16時30分)/12月~3月の月曜休/600円/TEL:0277-95-6333

栃木県日光市の観光スポット
足尾銅山観光
400年の歴史があり、明治時代には日本一の産出量だった足尾銅山。トロッコ電車に乗って坑道に入ると、採掘の様子が再現されている。銅(あかがね)資料館や足字銭の鋳造過程を展示する鋳銭(ちゅうせん)座を併設し、銅山の歴史や役割を知ることができる。通洞駅から徒歩5分。
■9時~17時(最終入場16時15分)/無休/830円/TEL:0288-93-3240

足尾銅山記念館
1911年竣工の足尾鉱業所を記念館として復元し、昨夏オープンした。創業者である古河市兵衛の思いに始まり、銅山の開発、先進技術の導入、町の発展、鉱害の発生と克服などを時代の変遷とともに展示している。
■9時30分~16時(最終受付15時)/火・水曜休、年末年始、8月13日休/1000円/TEL:0288-25-3800(事前予約制)

〔 観光の問い合わせ 〕
桐生市観光交流課/TEL:0277-44-0754
みどり市観光課/TEL:0277-76-1270
日光市足尾観光課/TEL:0288-93-3116
協力:桐生・みどり・日光周遊観光推進協議会
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年10月号)
(Web掲載:2026年9月3日)


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