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ナニコレ!?みやげ 新潟県の巻 カニ・コーラ

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 新潟県
> 糸魚川市
ナニコレ!?みやげ 新潟県の巻 カニ・コーラ

赤いラベルに、白く目立つ文字で「カニ・コーラ」。よく目立つラベルだ

 「新潟発」で、「カニ風味!?不思議コーラ」がキャッチフレーズの炭酸飲料。赤いラベルに、よく目立つ白い文字で「カニ・コーラ」と書かれている。

「カニ・コーラ」は「蟹・甲羅」

その下には金色の文字で「蟹・甲羅」とある。

世の中にコーラ飲料はいろいろあるが、これはユニークな「カニ風味」のコーラ。廃棄されるカニ殻を粉末にした「カニフィラー」でカニの風味をだしている。

飲むと、炭酸のアワとともに立ちのぼってくるカニの風味が鼻に抜けてくる。

新潟県糸魚川市の能生(のう)漁港はカニの水揚げが多い。同市内でカニ殻の有効利用を目指して創業した拓洋水産工業が製造するカニフィラーは、当初、カニ風味のかまぼこなどの練り製品、使用されることが多かった、カニフィラーを麺に練りこんだ「カニラーメン」なども製造・販売していたが、同社では、他にもカニフィラーを使った面白い商品を作れないものかと考えていた。

「ご当地」炭酸飲料ブームからヒント

近年、「ご当地」炭酸飲料があちこちで作られるようになったことから、新潟発「カニ味のコーラ」のアイデアがうまれた。

2018年のゴールデンウイークから販売を開始、これまでに2万5000本を市場に送り出した。

同社で「カニ・コーラ」の企画を担当した牛木宏和さんは、このアイデアを社長にプレゼンテーションした際、「勇気が必要だったが、社長は即OK。むしろ家族全員に反対された」。

カニの風味を強めるため、カニフィラーを多めに入れると泡立ち過ぎた。カニフィラーを限界まで投入しようと、試作を何度も繰り返し、完成まで半年以上かかったという。

販売場所は、新潟県内の道の駅、新幹線駅(越後湯沢、長岡、上越妙高)建物内売店。

1本(200ミリリットル)税別300円。

問い合わせは拓洋水産工業(電)0255672278へ。

Writer

藤原善晴 さん

月刊「旅行読売」編集部に2019年12月まで勤務。現在読売新聞東京本社文化部。瀬戸内海が見晴らせる広島県安芸津町風早(現・東広島市)生まれ。レトロブームということもあり、最近は「昭和」という言葉に敏感に反応。また、故郷が「令和」の典拠となった万葉集ゆかりの地であるため、福岡県太宰府市、奈良県、富山県高岡市、鳥取県など各地の「万葉集」ゆかりのニュースにも目を光らせている。

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