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のび太と一緒に成長した大人たちへ。子や孫を連れ、高岡へ「ドラえもん」に会いに行こう(2)

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 富山県
> 高岡市
のび太と一緒に成長した大人たちへ。子や孫を連れ、高岡へ「ドラえもん」に会いに行こう(2)

藤子・F・不二雄が12歳の時に手作りした幻燈機の再現©藤子プロ


「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」では、原画展に加えて、国民的まんが家のさまざまな面や、「ふるさと高岡の記憶」などに触れることができる。

そうした展示物はじっくり見ておきたい。


藤子・F・不二雄が12歳の時に手作りした幻燈機を再現

館内には、藤子・F・不二雄が12歳の時に手作りした幻燈機が再現され、展示されている。そこからは、国民的まんが家の幼少期、少年期の写真や、それと同時期の高岡の風景が映し出される。

少年期の写真の一枚にはこんな言葉が添えられている。

<一生に一度は、

読んだ子どもたちの心にいつまでも残るような

傑作を発表したいと

思っています。>

「ドラえもん」はそんな傑作の一つになった。そして、未来の国からはるばる、のび太の運命を変えるためにやってきたネコ型ロボット「ドラえもん」は、今や世代を超え、国境を越えて世界中で愛されている。


「パーマン」「ウメ星デンカ」「21エモン」など名作まんがの原画も

「子どもたちの心にいつまでも残るような傑作」は「ドラえもん」だけではない。常設展時コーナーでは、原画展「学年別ドラえもん展―のび太と一緒に大きくなった私たち―」スタートに合わせて、名作まんが原画8枚が入れ替えられた。

「パーマン」「ウメ星デンカ」「新オバケのQ太郎」「21エモン」「キテレツ大百科」「ポコニャン」「チンプイ」など。ここに来れば、子ども時代に愛読した「傑作」の原画に出合えることだろう。


名作まんがの原画。右から「パーマン」「ウメ星デンカ」などが並ぶ©藤子プロ
名作まんがの原画。右から「パーマン」「ウメ星デンカ」などが並ぶ©藤子プロ

「まんが家になる」決意が伝わって来る「上京カバン」

まだ戦後間もない20歳の頃、藤子・F・不二雄は10時間かけて東京へ向かった。上京のときに持っていったと思われる「上京カバン」も展示されている。

上京カバンの展示には、こんな言葉も記されている。

<やはりまんが家になるしかぼくの進む道はないと思い定め、

母に上京の決心を告げた。

 母は平然として『そうけ』と答えた。>


「上京カバン」©藤子プロ
「上京カバン」©藤子プロ

その当時の強い決意が、「上京かばん」からひしひしと伝わってくる。上京してしばらくして、東京都豊島区南長崎のアパート「トキワ荘」に入居。その後のまんが界の巨匠たちと切磋琢磨(せっさたくま)したのは有名な話だ。

高岡は銅器の産地として知られる。館内には高岡銅器のドラえもん像がある。


高岡銅器の「ドラえもん」©藤子プロ
高岡銅器の「ドラえもん」©藤子プロ

ギャラリーの入り口は「ドラえもん」によくでてくる「どこでもドア」だ。ショップ側の出口から出て、「どこでもドア」を見やると、少年時代に親しんだまんがの世界から現実の世界に戻ったことを思い知らされる。


入り口は「どこでもドア」©藤子プロ
入り口は「どこでもドア」©藤子プロ

展示についての問い合わせは高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー(TEL0766・20・1170)へ。9時30分~17時開館(入館は16時30分まで)、入館料/一般・大学生500円、高校・中学生300円、小学生・幼児200円、4歳未満無料、月曜休(月曜日が祝・休日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始(12月29日~1月3日)は休館するが、2020年1月3日は特別開館。

高岡駅への帰路は、徒歩で。少年時代から青年期の藤子・F・不二雄が訪れた「高岡古城公園」に入り、散策してみたい。

公園内には、まんが家154人が描いたカッパの「絵筆塔」がある。その中には藤子・F・不二雄が描いた「カッパの姿のドラえもん」もある。

公園を抜けたら、「美男子」で知られる高岡大仏を見て、商店街を歩く。古城公園を出てから10分ほどで、高岡駅が見えてくる。


「ドラえもんの散歩道」©藤子プロ
「ドラえもんの散歩道」©藤子プロ

高岡駅北口側の「ウイング・ウイング高岡 広場公園」には「ドラえもんの散歩道」があり、「ドラえもん」や「のび太」などお馴染みのキャラクターたちの銅像が迎えてくれる。

公園で遊ぶのび太、ドラえもん、ジャイアンたちと記念写真を

高岡駅南口のバス乗り場から、ひんぱんに出ている新高岡駅方面のバスに8分ほど乗ると新高岡駅に着く。JR城端線ならひと駅3分で新高岡駅に到着する。

新高岡駅から徒歩15分ほどのところにある「高岡おとぎの森公園」(月曜休、9時30分から17時まで)では、等身大キャラクターののび太、ドラえもん、ジャイアンたちに会うことができる。

のび太の左手とドラえもんの右手と手をつなげば、三人での記念撮影も可能。まんがの中と同じように、土管に座っているジャイアンと並んで座り、右のコブシを突き上げて「ガキ大将」気分を味わってみるのも楽しそうだ。

「インスタ映え」する写真がいろいろ撮れそうだ。

「高岡おとぎの森公園」では、のび太やドラえもんの等身大キャラクターに会える©藤子プロ
「高岡おとぎの森公園」では、のび太やドラえもんの等身大キャラクターに会える©藤子プロ

帰る前に「高岡市ドラえもんポスト」から手紙を出そう

高岡駅に戻り、北口側1階の「交通広場」には、高岡銅器で製作された「高岡市ドラえもんポスト」がある。「ドラえもん」に会う旅の締めくくりに、旅の思い出をハガキや封書に記し、切手を貼ってこのポストに投かんしたい。ハガキや封書にドラえもんの消印が押されて、宛て先に届く日が楽しみだ。

「高岡市ドラえもんポスト」©藤子プロ
「高岡市ドラえもんポスト」©藤子プロ

Writer

藤原善晴 さん

月刊「旅行読売」編集部に2019年12月まで勤務。現在読売新聞東京本社文化部。瀬戸内海が見晴らせる広島県安芸津町風早(現・東広島市)生まれ。レトロブームということもあり、最近は「昭和」という言葉に敏感に反応。また、故郷が「令和」の典拠となった万葉集ゆかりの地であるため、福岡県太宰府市、奈良県、富山県高岡市、鳥取県など各地の「万葉集」ゆかりのニュースにも目を光らせている。