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海に浮かぶ聖地モン・サン=ミッシェル(2)朝、昼、夜と絶景七変化

場所
> モン・サン=ミシェル
海に浮かぶ聖地モン・サン=ミッシェル(2)朝、昼、夜と絶景七変化

朝日に照らされオレンジ色に輝くモン・サン=ミッシェル

フランス北西部の海に浮かぶ聖地モン・サン=ミッシェルに行きたいと思ったのは、2008年。海上に浮かぶ宮島(広島)の鳥居とモン・サン=ミッシェルとを並べた幻想的なイメージのポスターを見たときだ。この共同プロモーションは、日仏交流150周年を記念して、日本政府観光局とフランス政府観光局(現フランス観光開発機構)が行った。

宮島とモン・サン=ミッシェルはいずれも世界遺産であり、海に浮かぶ絶景という共通点がある。もともと宮島は国際的に知名度が高かったが、この共同プロモーションでフランスをはじめ欧米からの観光客が増えた。一方のモン・サン=ミシェルも日本人観光客の間で人気だったが、さらにその人気が高まった。

魔法の絶景を見るなら一泊

共同プロモーションから数年後、東京での観光イベントで、モン・サン=ミシェルでホテルを経営しているというフランス人に会った。アドバイスは「行くなら一泊して、朝、昼、夜と変化する魔法の絶景を体験してください」だった。

そんなことを思い出しながら対岸のホテルに戻り、モン・サン=ミッシェルを照らす夕日の「魔法」を観察する。

そして、再び橋に戻り、ゆっくり歩き始めた。

モン・サン=ミッシェルに向かう途中で見た海岸の木々
モン・サン=ミッシェルに向かう途中で見た海岸の木々

ライトアップされた小島は、日没後は金色に輝いた。昼から夜にかけてモン・サン=ミシェルで繰り広げられた「魔法」はじっくり堪能することができた。今日一日は天候に恵まれた。翌日も天候が良くて、朝の「魔法」が楽しめるよう祈りながら眠りにつく。

ライトアップされたモン・サン=ミッシェル。城門から灯りがもれる
ライトアップされたモン・サン=ミッシェル。城門から灯りがもれる

翌日、夜明け前にホテルから歩き出した。太陽の光が水平線からもれてくる。やがて太陽が姿を現す。昨夜もみかけたが、カメラを構える人々が多い。三脚を使っている人もいる。

朝焼けのモン・サン=ミッシェルには、オレンジ色の魔法がかかった。まるで小島自体が光を発しているかのように、燦然(さんぜん)とした輝きに包まれた。

朝のモン・サン=ミッシェルはオレンジ色の輝きに包まれ、水面にもその姿が映っていた
朝のモン・サン=ミッシェルはオレンジ色の輝きに包まれ、水面にもその姿が映っていた

旅のインフォメーション

交通/成田からパリまで直行便で約12時間

時差/日本より8時間遅い(夏時間は7時間)

ビザ/観光や商用目的なら90日以内は不要

気候/東京に比べて通年で気温は低め。海岸特有の強風が吹くこともしばしばで、体感温度がさらに低くなることもある

フランス観光開発機構 http://jp.france.fr/

出典:「旅行読売」20172月号


フランス関連ツアーはこちらhttps://www.yomiuri-ryokou.co.jp/kaigai/europe/france/


Writer

藤原善晴 さん

月刊「旅行読売」編集部に2019年12月まで勤務。現在読売新聞東京本社文化部。瀬戸内海が見晴らせる広島県安芸津町風早(現・東広島市)生まれ。レトロブームということもあり、最近は「昭和」という言葉に敏感に反応。また、故郷が「令和」の典拠となった万葉集ゆかりの地であるため、福岡県太宰府市、奈良県、富山県高岡市、鳥取県など各地の「万葉集」ゆかりのニュースにも目を光らせている。