群馬県南西部に位置する多野藤岡は、藤岡市、神流（かんな）町、上野村の三つのまちからなる自然豊かなエリア。春と冬に桜が咲き、国内有数の藤棚がある花の都・藤岡市から西へ向かうと、山が深くなるほどに神流川は狭くなり、透明度が増す。

藤岡市の花は桜に始まり、ふじやツツジ、アジサイへ続いていく。恐竜の化石が発見され、「恐竜のまち」として知られる神流町には、リーズナブルな古民家宿があるので、泊まってのんびり過ごせる。川を覆うほどの８００匹の鯉のぼりは一見の価値がある。

上野村では特産のイノブタ料理のほか、肉厚のシイタケ、1年以上熟成させた十石みそなど、山の恵みを味わおう。鍾乳洞探検や森林セラピーなどのアクティビティーを楽しみ。

都心から1～2時間程度で花や山に包まれる多野藤岡。気軽に何度も訪れたい。

花と緑のぐんまづくり2020in藤岡

群馬県を花と緑あふれる美しい地域にするために2008年から群馬県内各地で開催され、今年は藤岡市が舞台となる。藤岡ふじまつりが行われるふじの咲く丘をメーン会場に、サテライト会場のららん藤岡、中央公園、鬼石（おにし）中心市街地で様々なイベントを行う。

4月25日～5月24日／℡0274・40・2332（藤岡市都市施設課）

藤岡ふじまつり

ふじの咲く丘にある全長250㍍のふじ棚や45種のふじが咲く見本園を無料で楽しめる。まつり期間中は21時までライトアップを行う。まつり期間の土・日曜、祝日は、高崎線新町駅と道の駅ららん藤岡、まつり会場を結ぶ無料シャトルバスを運行する。

4月18日～5月6日／℡0274・22・8111

古民家の宿 川の音

神流川のほとりに立つ築130年の養蚕農家を改装した一軒宿。町内産のヒノキを使った木の温もりあふれる本館は4室で、全室トイレ付きの洋室。ゆったりした空間の別館（離れ）が昨年、2室オープンした。食事はイワナなど地域の旬の食材を使った会席。

1泊2食1万3200円～／℡0274・20・5888

神流町恐竜センター

関東では唯一の恐竜専門の博物館。触ることができるティラノサウルスの産状骨格をはじめタルボサウルスや格闘恐竜などの標本、神流町で発見された恐竜化石などを九つのゾーンに分けて展示している。恐竜のロボットによるライブシアターもある。化石レプリカの作製体験ができる（500円）。

9時～17時／月曜休（祝日の場合翌日休）／800円／℡0274・58・2829

※当面の間、臨時休館。最新の情報はこちら

神流の鯉のぼり　

神流川の河川敷を子どもの成長を願って掲げられた800匹の鯉のぼりが泳ぐ。

4月26日～5月10日／℡0274・57・3305（神流町観光案内所）

※今年の鯉のぼりの掲揚およびイベントは中止。

いのぶたグルメフェア

道の駅上野やカフェまほーばなど、上野村内12店舗でイノブタ料理を食べてスタンプを3つ集めると、宿泊券などが当たるキャンペーンを実施する。脂と赤身のバランスが絶妙で、ヘルシーなイノブタをカレーやラーメン、スパゲッティー、鍋などで味わえる。

4月1日～6月30日／℡0274・20・7070（上野村産業情報センター）

不二洞

洞内延長2.2㌔の関東最大規模の鍾乳洞。洞内は年間を通じて約10℃で、ライトアップされた石柱や石筍による幻想的な光景が広がる。

8時30分～17時30分／無休／800円／℡0274・59・3117

森林セラピー

ガイド同行でなければ入れないセラピーロードへ入り、森林散策や滝の前で寝転ぶセラピーメニューなどを体験する。郷土料理をアレンジした弁当が付き、終了後にしおじの湯で入浴できる。

5月～11月の原則日曜／5400円／℡0274・20・7070（上野村産業情報センター）

＜問い合わせ＞

藤岡行政県税事務所　℡0274・22・5101