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岡田珈琲 サテライト店

場所
> 熊本市
岡田珈琲 サテライト店

長いカウンターとテーブル席があり、落ち着いた雰囲気の店内

ハンドドリップの深煎りコーヒーを

岡田珈琲(コーヒー)は上通りアーケードに入ってすぐの2階にある。にぎやかな繁華街を見下ろす店内は外界から隔絶されたように静かだ。1945年に前身となる店を開き、65年にコーヒー専門店として屋号を変え、戦後熊本の街とともに歩んできた。

常連らしき客が来て、しばらくくつろいで帰ってゆく。このどちらかというと地味な雰囲気の店が長く続いてきた理由は、コーヒーを飲めばわかる。ブレンドは自家焙煎(ばいせん)した深煎(ふかい)りのコーヒー豆7種を使い、1杯ずつハンドドリップでいれる。

岡田珈琲 外観
繁華街の上通りアーケード内、2階にある
岡田珈琲 1階
1階ではコーヒー豆や洋菓子を販売

「雑味を出さずおいしい成分を少しずつ丁寧に抽出する昔ながらのスタイルです。お客様が欲しがるものを提供する。そういうオールドスタイルでどこまでやれるのか試したい」

そう話す興梠(こおろぎ)大輔店長はバリスタが焙煎とドリップの技術を競う「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ九州大会」の優勝者。市内系列4店のスタッフには全国大会の決勝進出者や出場者が数人いる。端正で奥深い味は、高い技術力に裏打ちされている。客の出社地を聞いて、いれ方を変えることもあるという。

自社工場製のクロワッサンやケーキにもこだわりがある。おいしいコーヒーと食事を届けたいという、シンプルだが哲学が感じられる喫茶店。近くにあったら、きっと通いたくなっていただろう。

文・写真/福崎圭介

岡田珈琲グルメ
自家製クロワッサンのサンドイッチセット。コーヒーに生クリームが付くのも特徴

岡田珈琲 サテライト店

住所:熊本市中央区上通り1-20 2階

交通:熊本市電通町筋電停から徒歩すぐ

TEL:096-356-8881

(出典 「旅行読売」2020年6月号)

(ウェブ掲載 2020年10月4日)

Writer

福崎圭介 さん

新潟県生まれ。広告制作や書籍編集などを経て月刊「旅行読売」編集部へ。編集部では、連載「旅する喫茶店」「駅舎のある風景」などを担当。旅先で喫茶店をチェックする習性があり、泊まりは湯治場風情の残る源泉かけ流しの温泉宿が好み。最近はリノベーションや地域再生に興味がある。趣味は映画・海外ドラマ鑑賞。