【添乗員日記】南極にある郵便ポスト
南極からハガキを出すことができる。日本へももちろんOK
人生観が変わった大自然との出会い。
今まで国内はもちろん海外もいろいろな添乗業務を体験してきましたが、今回の経験はとにかくすべてが別格でした。南米最南端のアルゼンチンのウシュアイアから1000km先にこんな景色が待っているとは……。
日頃の行いのお陰で(もちろんご参加のお客さまのです)南極クルーズの航海には必須の激しい揺れが襲うドレーク海峡も穏やかに通過し、遂に南極大陸へ上陸。
ペンギンを中心とした野生動物の群れと迫力満点の大氷河の連続、終始見続けると飽きるかと思いきや……いえいえ、さまざまな顔をした動物、氷が南極大陸を舞台に自然の演目をご披露いただき、乗船の全員が全集中の毎日でした。
ほかに印象に残った体験を3つ。
(1)南極の海への決死のダイブ
(2)南極の氷の伴奏で味わうウイスキーwith南極の氷
(3)南極で迎えた誕生日
唯一の心残りが、南極から出すハガキのこと。南極クルーズでの上陸場所はその日の潮流や天候により決定されますが、その日は計画としてイギリス基地のポートロックロイに上陸予定でした。ここには郵便ポストがあり南極大陸からハガキを送れることで有名な観光スポット。楽しみにしておりましたが、上陸への諸条件が揃わずあえなく断念。ハガキは船内からも出せるので無事発送できましたが、できれば次の機会があればポートロックロイで。
通常のクルーズとは異なり、貸切クルーズでしたのでお客さまと添乗員、そしてクルーズスタッフ全員が常に一体になって過ごした毎日で非常に貴重な体験ができました。次はできればお客として訪問したいかな。
読売旅行/竹下 孝宏