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東北デスティネーションキャンペーン
いわての旅 北三陸の夏絶景

場所
> 宮古市、田野畑村、岩泉町、久慈市
東北デスティネーションキャンペーン<br> いわての旅 北三陸の夏絶景

奇岩や海蝕洞が無数に見られる北山崎

探検気分で「海のアルプス」を歩く

複雑に入り組んだリアス海岸の絶景で知られる岩手県三陸地域だが、なかでも北山崎の海岸線は群を抜くスケールだ。別名「海のアルプス」。海から隆起した岩肌が波に削られ、高さ約200メートルの切り立った崖となり、約8キロにわたって続く。三陸復興国立公園、三陸ジオパークのハイライトのひとつだ。

北山崎のある田野畑村は、三陸鉄道の宮古駅と久慈駅のちょうど中間くらい。点在する見どころを巡るには、主要駅からレンタカーで回ると効率がいいだろう。

北山崎は展望台からの景色が有名だが、浜辺から見上げる断崖も圧巻。そこで参加してほしいのが「みちのく潮風トレイル」。東日本大震災からの復興を目指し、東北の太平洋沿岸部を「歩く道」でつなぐプロジェクトだ。

「断崖直下の海岸は砂浜ではなく、砂利の浜。崖の迫力とは対照的に、コロコロと波に転がる小石の音に癒やされます」。そう話すのは、北山崎周辺のガイドツアーを行うNPO法人 体験村・たのはたネットワーク理事の楠田拓郎さん。 コースには昭和30〜40年代に手掘りされたといわれるトンネルもあり、「中はほぼ真っ暗。夏でも半袖では長くいられないほど涼しく、探検気分を味わえますよ」。体力や時間に合わせてコースを設定できる。

北山崎【田野畑村】

三陸を代表する景勝地・北山崎。ダイナミックな大断崖が続く。三陸沿岸道路鵜の巣断崖ICから21キロ

【東北DC特別企画】「みちのく潮風トレイル」北山崎ガイドウォーク

断崖が続く海岸沿いの遊歩道を、二つの手掘りトンネルなどを抜けて歩く3時間コース。9月30日までの毎日開催(5日前までに要予約)/ガイド1人あたり1万5000円(最大10人)/TEL:0194-37-1211

北山崎「みちのく潮風トレイル」1
北山崎の浜辺から望むダイナミックな断崖
北山崎の手掘りトンネル
北山崎の手掘りトンネル。「懐中電灯を頼りにトンネルを歩くのはワクワクします」と楠田さんは話す

絶景の浜と神秘の洞窟を巡り、北三陸の幸を堪能

三陸ジオパークの代表的な見どころといえば、宮古市の浄土ヶ浜も外せない。砂浜から続く透明度の高い遠浅の海の目の前に、屏風のように連なる流紋岩の白い岩肌。松の鮮やかな緑が彩りを添える景色が極楽浄土に例えられたという。

内陸に入れば、鍾乳洞の「龍泉洞」もおすすめ。年間を通して10度前後の涼しい洞窟で、「ドラゴンブルー」とも称される地底湖の美しさに心奪われるだろう。

また、夏の北三陸といえばウニが旬。三陸の海の生物を展示する「もぐらんぴあ水族館」では海女の素潜りも見られる。絶景を巡り、豊かな海の幸を味わう、特別な休日を過ごしたい。

 

浄土ヶ浜【宮古市】

白い流紋岩が海にそびえ、松の緑、海の青のコントラストが美しい。三陸沿岸道路宮古北ICから7キロ

【東北DC特別企画】「みちのく潮風トレイル」 浄土ヶ浜ウォーキングガイド

アップダウンのある岩肌の自然歩道と歩き、浄土ヶ浜など雄大な海岸線を望む3時間コース。9月30日までの毎日開催(5日前まで要予約)/ガイド1人あたり1万2000円(最大10人)/TEL:0193-65-1690

浄土ヶ浜
迫力の白い流紋岩が海にそびえる
浄土ヶ浜ガイドツアー
「みちのく潮風トレイル」 浄土ヶ浜ウォーキングガイド

宮古市の名物「瓶ドン」

新鮮なウニを牛乳瓶に詰めて保存するのが宮古流。そのご当地グルメを体験できる瓶ドンは、瓶にたっぷり入った魚介を自分でご飯にかけて味わう。市内10店で提供中。宮古観光文化交流協会 TEL:0193-62-3534

瓶ドン
瓶に詰まった新鮮な魚介を堪能

龍泉洞【岩泉町】

総延長4キロ以上の鍾乳洞のうち、700メートルを公開。地底湖や鍾乳石が光に照らされる幻想的な空間が広がる。10時〜16時(最終入洞)、無休/1100円/TEL:0194-22-2566/三陸沿岸道路岩泉龍泉洞ICから18キロ

龍泉洞
訪れた人々を魅了する「ドラゴンブルー」

もぐらんぴあ水族館【久慈市】

石油備蓄基地を造った際のトンネルを利用した水族館。海女や南部もぐりの実演もある(土・日曜、祝日)。9時〜18時(11月〜3月は10時〜16時。最終入館30分前)、月曜休(祝日の場合は翌日休)/700円/TEL:0194-75-3551/三陸沿岸道路久慈北ICから5㌔

【東北DC特別企画】夜の特別開館!ナイトツアー

普段は見ることができない夜の生き物たちの様子や水族館の裏側を見学できる。 9月30日までの第2・4金曜と土曜(お盆期間中を除く)に開催、18時30分〜19時30分/1700円/最少催行人数10人(20人まで)、7日前までに要予約

 

もぐらんぴあ
もぐらんぴあ水族館の「トンネル水槽」
もぐらんぴあ海女
海女の潜水作業が見られる

ちょっと立ち寄り 久慈の味どころ

道の駅くじ やませ土風館

野菜や地酒など地元の産品がそろう。館内にある「地場食材レストラン山海里」では、ウニ、アワビ、イクラ、ホタテなどが載った数量限定の豪華な「海女丼」3300円が人気を集めている。9時〜19時、山海里11時〜19時(いずれも10月〜3月は〜18時。LO30分前)、無休/TEL:0194-66-9111/三陸沿岸道路久慈ICから2キロ

 

海女丼
ボリュームたっぷりの海女丼

宮古市までのアクセス

列車=東北新幹線盛岡駅から山田線2時間11分の宮古駅下車 。車=東北道盛岡ICから90キロ

岩手県の観光に関する問い合わせ

岩手県観光協会 TEL:019-651-0626 「いわての旅」

 

(出典「旅行読売」2021年8月号)

(ウェブ掲載 2021年7月5日)

Writer

たびよみ編集部 さん

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