陶柿苑(東京・神楽坂)
まち歩きで立ち寄り 好みの器を探したい
まち歩きの人気スポット・神楽坂(新宿区)で、「暮らしの器」販売を手掛ける陶柿園にお邪魔した。
店の成り立ちや商品について話してくれたのは、2代目社長・舘林順生(のぶたか)さんの長男、和信さん。和信さんによれば、店は有田焼で有名な佐賀県有田町出身の故・舘林多久次さんが戦後間もない1948年に現在地で創業。店名は、有田焼の名工「酒井田柿右衛門」に由来するという。その後、長崎県波佐見(はさみ)町の窯元「一龍陶苑」の三男、順生さんが舘林家に養子に入って店を継いだ。
店内には、陶磁器、ガラス製品、漆器、雑貨など約1万点が所狭しと並ぶ。商品の中には、100万円を超す飾り皿などもあるが、基本は「生活に根付いた、普段使いの食器」(和信さん)。店の成り立ちの経緯から商品には波佐見焼や有田焼が多いが、清水(きよみず)焼、萩焼、備前焼など有名な焼き物の仕入れにも力を入れている。
和信さんは、「場所柄、女性の観光客のお客様が多いですが、陶磁器だけでなく、江戸切り子や雑貨なども置いています。商品はギャラリーのように整然と並べずに、あえて雑然と並べています。自分だけの宝物を見つけるつもりで器を探してほしい」と話した。
【データ】
■中央・総武線飯田橋駅西口から徒歩3分/地下鉄飯田橋駅B3出口からすぐ
■10時~19時(火曜~土曜)/日・月曜、祝日は不定休(営業時は12時~18時)
■東京都新宿区神楽坂2-12(TEL:03-3260-6940)
【取り寄せ情報】(オンラインストア)
神楽坂のうつわ屋さん 陶柿園
(旅行読売2022年1月号)
(WEB公開:2022年2月18日)