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JR九州のD&S列車「36ぷらす3」で行く もてなしの九州列車旅(1)

場所
JR九州のD&S列車「36ぷらす3」で行く  もてなしの九州列車旅(1)

耳川に架かる橋梁を渡って日豊本線を北上する「36ぷらす3」


五つのルートで九州7県をめぐる「36ぷらす3」は、ランチプランやおもてなし駅が魅力のD&S(デザイン&ストーリー)列車。豪華に装飾された客室内は、個室もグリーン席も個性的。ビュッフェでの買い物やマルチカーでの体験やイベントは、きっと思い出に残るだろう。
文・写真/松尾 諭 協力/九州観光推進機構

宮崎空港駅に「36ぷらす3」が入線。編成番号は列車名と同じ「BM-363」

「36ぷらす3」とは

ルートマップ

2020年10月にデビューしたJR九州の「36ぷらす3」は、曜日ごとに五つのルートを走る787系6両編成の特急列車。列車名は九州が世界で36番目に大きい島であることと、驚きと感動と幸せの「3」をプラスすることに由来し、36+3=39で、「サンキュー=感謝」を表している。

個室や座席と食事がセットになったランチプランと、JR券のみで乗車できるグリーン席プランがある。月曜日は博多と長崎を佐賀経由で往復する「金の路」、木曜日は博多から熊本、肥薩おれんじ鉄道経由で鹿児島中央までの「赤の路」、金曜日は鹿児島中央から宮崎までの「黒の路」、土曜日は宮崎空港から大分・別府までの「緑の路」、日曜日は大分・別府から門司港経由で小倉・博多までの「青の路」と五つのルートが設定され、5日間で九州7県を周遊する。どのルートも車窓やランチはもちろん、停車駅でのおもてなしも楽しみだ。

1号車の3~4人用個室。床は畳敷きでブルーを基調としたソファ席で構成されている
6号車のグリーン席。床は熊本県産のイ草を使った畳敷き

魅力あふれる豪華な車内

ブラックメタリックに輝くボディが美しい「36ぷらす3」は、豪華な車内設備がすばらしい。これまでのD&S列車を手がけてきた水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏が車両のデザインを担当。6両編成のうち1・6号車の先頭車は、なんと靴を脱いで入る畳敷きだ。

個室は1号車に3~4人用4室、2号車に3~6人用3室と、3号車に1~2人用6室があり、個室はシートの色や模様、そして内装もそれぞれ異なる。座席は5号車に30席、6号車に27席のグリーン席を用意している。

「36ぷらす3」のルーツは、鹿児島本線を走っていた特急「つばめ」。3号車のビュッフェは17年ぶりに復活したことになる。4号車は乗客が自由に利用できるマルチカーで、さまざまな体験も行われる。

華やかな3号車の2人用個室。追加料金を支払えば、1人でも利用可能
3号車のビュッフェは壁や床に銅板を使用
福岡県の伝統工芸・大川組子(左窓)は、車内の随所に見られる
ツバメのオブジェは特急「つばめ」時代の名残り

JR九州のD&S列車「36ぷらす3」で行く もてなしの九州列車旅(2)へ続く


「36ぷらす3」関連ツアーはこちらから


Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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