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【お得きっぷで鉄旅へ】山陽線、山陰線をぐるり 車窓と駅弁、駅麺を楽しむ 青春18きっぷ3日間3620円 お得!

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【お得きっぷで鉄旅へ】山陽線、山陰線をぐるり 車窓と駅弁、駅麺を楽しむ 青春18きっぷ3日間3620円 お得!

岡見―鎌手駅間の海岸線を走行する山陰線の列車(写真/宮川 透)

瀬戸内海や日本海の景色と、絶品の駅弁や駅麺を楽しむ

大阪発◉2泊3日

姫路🚃広島🚃新山口🚃松江🚃米子(よなご) ~山陽線・山口線・山陰線ほか~ ◉兵庫・広島・山口・島根・鳥取

大阪発で3日間の乗り鉄旅を楽しむなら、山陽線で西へ向かい新山口駅から北上、益田駅から山陰線で東へ戻るコースがおすすめ。瀬戸内海や日本海の景色が車窓を彩り、絶品の駅弁や駅麺も目白押しだ。

まずは大阪駅から姫路駅を目指す。乗り換え時間に立ち寄りたいのが「まねきのえきそば」。中華麺に和風だしを合わせた独特な味わいが人気を呼び、今や姫路駅の代名詞にもなっている。広島駅の「夫婦(めおと)あなごめし」も見逃せない。ふっくらした煮あなごが2本並び、夫婦のようだとその名が付いた名物駅弁だ。

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【天ぷらえきそば】◉480円。「まねきのえきそば」は戦後間もない1949年に誕生。山陽線下りホームの店舗は6時~24時(まねき食品/TEL:079-224-0255)

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【夫婦あなごめし】◉1480円。アナゴのエキスを加えて炊いた醤油めしの上に、箸で簡単に切れるほどやわらかな煮あなごが載る(広島駅弁当/TEL:082-286-0181)

山陽線は岩国駅を過ぎるとしばらく海岸線を走る。瀬戸内海に浮かぶ島々の眺めをゆったり楽しみたい。

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周防大橋から望む山陽線(写真/ピクスタ)

2日目は新山口駅で「ふく寿司」を購入。益田駅で山口線から山陰線に乗り換える。浜田駅までは時折、車窓に日本海が見える。天候が良ければ、玉造温泉-松江駅間で宍道(しんじ)湖の夕日を望めるだろう。

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【ふく寿司】◉1300円。下関駅弁で製造していたふく寿司のレシピを継承。山口名物のフグの唐揚げやフグ皮ポン酢醤油漬け入り(広島駅弁当/TEL:082-286-0181)

最終日は松江駅から福知山駅を経由して大阪へ。9時台の列車なら、早起きして乗車前にプチ観光もできる。松江城山公園までは松江駅からバスで10分ほど。堀川沿いを歩き、国宝の松江城天守を眺めるだけでも、城下町の風情を感じられるはずだ。

途中下車するなら米子駅がいい。2023年に新駅舎がオープン。南北自由通路には、ガラス張りの展望スペースもある。駅ビルでは土産や駅弁も販売。「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」は、手作業で仕込んだサバの押しずしを肉厚の昆布で包んだ人気駅弁。ぜひ買って帰りたい。

文/高崎真規子

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【吾左衛門鮓 鯖レギュラーサイズ】◉2300円。1979年に山陰の食文化を伝える新たな駅弁として開発されたロングセラー。「蟹」や「穴子」もある(米吾/TEL:0859-26-1511)

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※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年7月号)
(Web掲載:2025年8月18日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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