【うわさの夏麺】熊本発のヘルシーな春雨スープ麺 紅蘭亭下通本店
食欲がなくてもスルスルいける太平燕(タイピーエン)
熊本では給食でもおなじみの春雨料理
太平燕は野菜や海鮮、豚肉などの具材と春雨が入ったスープ麺。中国福建省から九州へ渡ってきた華僑たちが宴会料理をアレンジしたのがルーツで、1900年代前半には食されていたという。
熊本では給食にも出るほどおなじみの料理で、市内の多くの中華料理店で味わえる。中でも人気なのが紅蘭亭下通本店。1934年の創業当時から提供し続け、今も愛される看板メニューだ。
白い器に盛られて登場する太平燕は、キャベツやエビ、イカ、豚肉などの具材がたっぷり。200度の油でゆで卵を素揚げした虎皮蛋(フーピータン)が彩りに華を添える。
スープは鶏ガラと豚骨を合わせ、深い味わいとコクを出し、さらに具材からの旨味も加わる。ミネラルを豊富に含み、まろやかな甘みが特徴の福建省の天日干しの塩のみで味を調ととのえる。味の決め手は緑豆100%の春雨。食感が良くヘルシーなだけでなく、麺がのびにくいので最後までおいしく味わえる。
文/木村理恵子
紅蘭亭下通本店
11時~20時/無休
TEL:096-352-7177
熊本市電通町筋駅から徒歩3分
(出典:「旅行読売」2022年9月号)
(WEB掲載:2022年10月17日)