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【鉄道開業150年】東海道新幹線こだま号で西へ(1)

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【鉄道開業150年】東海道新幹線こだま号で西へ(1)

富士山麓を疾走する。東海道新幹線の最高時速は285キロ(写真/ピクスタ)

 

「ぷらっとこだま」で行く各駅停車の旅

最初の東京オリンピックの年に誕生し、間もなく「還暦」を迎える東海道新幹線。東京―新大阪駅間の各駅に停車するこだま号に乗り、新幹線の「ローカル風情」を味わう旅に出た。お得な旅行商品「ぷらっとこだま」を使った旅だ。

東京駅発のこだま号は、日中は1時間に2本が運行され、名古屋行きと新大阪行きが交互に出発する。新大阪駅までの所要はおおよそ3時間54分。1964年の開業当初、名古屋、京都に停車するひかり号が所要4時間だったので、それとほぼ同じである。翌年には、ひかり号の所要は3時間10分となり、さらに1992年に登場したのぞみ号は2時間30分で走破。新幹線の登場と進化は、鉄道の高速化を劇的に進め、日本の「時間距離」を大きく変えた。

新横浜駅からはスピードを上げ、最高時速285㌔で相模路を走る。車両は2013年にデビューしたN700A。現在、東海道新幹線を走るのはこの車両と、さらに性能を向上させたN700Sの2種。いずれも鳥が羽ばたくような見た目の先頭形状で、従来車両より空気抵抗を低減し、加速性能もアップした。車両の性能を統一することで、現在は1時間にのぞみ号12本の運転が可能となっている。

文・写真/谷崎 竜

 

【鉄道開業150年】東海道新幹線こだま号で西へ(2)へ続く

 

【モデルプラン1泊2日】

1日目
東京駅
↓ 新幹線こだま号
新大阪駅

2日目
新大阪駅
↓ 新幹線こだま号
名古屋駅
↓ あおなみ線24分
金城ふ頭駅
↓ 金城ふ頭駅からすぐのリニア・鉄道館を見学
名古屋駅
↓ 新幹線のぞみ号
東京駅

こだま号の座席は回転式リクライニングシート。普通車は山側2列、海側3列の配置
こだま号は多くの駅で3分〜5分停車する。ホーム散策も楽しみの一つ
お得な旅行商品「ぷらっとこだま」

ぷらっとこだまの詳細はこちら

こだま号で東海道新幹線を安く移動できる旅行商品。設定区間は東京・品川・新横浜、静岡・浜松、名古屋、京都・新大阪の各駅間。座席指定で、前日22時までの購入が必要。東京-新大阪駅間は通常期1万800円(繁忙期1万2400円)とかなり割安。駅の売店でドリンクと交換できるクーポンが付く。予約はインターネットから。

(出典:「旅行読売」2022年10月号)

(WEB掲載:2023年1月7日)

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Writer

谷崎 竜 さん

旅行ライター。1969年、名古屋生まれ。千葉大学理学部を卒業後、バックパッカーで世界五大陸を放浪。帰国後、旅専門のフリーライター・カメラマンとして活動する。著書に「のんびり各駅停車」(講談社)、「青春18きっぷパーフェクトガイド」(イカロス出版)など多数。

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