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【桜の咲く駅へ】土讃線で行く「らんまん」で話題の牧野公園(2)

場所
> 佐川町
見頃
2月上旬~4月上旬
【桜の咲く駅へ】土讃線で行く「らんまん」で話題の牧野公園(2)

牧野公園に立つ花見棟。さくらまつり期間中は桜餅や軽食を販売する

 

400種超の山野草が長い期間楽しめる牧野公園

【桜の咲く駅へ】土讃線で行く「らんまん」で話題の牧野公園(1)から続く

牧野公園の魅力は桜だけではない。2014年の牧野博士生誕150周年を機に活動が始まった「牧野公園はなもりC-LOVE(クラブ)」を中心に、ボランティアの住民らが園内の植物を手入れし、牧野博士ゆかりの山野草を植えてきた。目標の150種をわずか1年あまりで達成し、今では400種を超えたとか。全部で約700種類に増えた四季折々の植物には一つずつ名札が添えられている。春には牧野博士が命名したヤマトグサをはじめ、オオツツジやヤマシャクヤクなど、多数の花がほころぶそうだ。2023年4月22日〜24日には牧野博士生誕祭を催し、牧野公園や上町地区で出店やイベントなども予定している。

ボランティアで植物の手入れをする住民たち

自然を満喫した後は、牧野富太郎ふるさと館へ。朝ドラに先駆けて2月に一部リニューアルされ、展示が充実した。足を延ばして春日川沿いの桜を見物してもいい。佐川町の桜や街並みを堪能し、土讃線で高知へ戻り宿泊。翌日が日曜なら、高知名物の日曜市を巡ってから大歩危(おおぼけ)へ向かう。

大歩危駅の周辺では、3月上旬〜中旬に徳島藩ゆかりの蜂須賀桜(はちすかざくら)15本、3月下旬〜4月上旬にはソメイヨシノ100本が咲き誇る。遊歩道もあるので途中下車して散策するのもおすすめ。近くの高台からの渓谷と桜の眺めは絶景だ。ソメイヨシノが見頃の時期には、18時30分頃〜20時30分頃にライトアップされ、幽玄な世界が広がる。

文/児島奈美

大歩危駅を彩る桜の淡紅色と、渓谷の緑色の対比が美しい

抹茶ぜんざいソフトクリーム

国登録有形文化財に登録されている旧浜口家住宅は古民家カフェとしても利用されている。佐川町産のお茶とぢちち牛乳などを使った抹茶ぜんざいソフトクリームや軽食が味わえ、土産物も販売している。抹茶ぜんざいソフトクリームは600円。

■9時〜17時(カフェ10時〜16時)/月曜(祝日の場合は翌日)休、年末年始休/佐川駅から徒歩7分/☎0889・20・9500(さかわ観光協会)※掲載時のデータです。

牧野富太郎ふるさと館

牧野博士の生家跡地に、当時の写真をもとに居宅を再生した資料館。館内には博士が精巧に描いた植物図などの貴重な資料や、愛用の万年筆などゆかりの品々を展示。植物分類学の研究に打ち込んだ牧野博士の生涯や功績、人柄などに触れられる。リニューアルでは、博士の幼少期から20歳頃までの勉強部屋も再現された。

■9時〜17時/月曜(祝日の場合は翌日)休、年末年始休/無料/佐川駅から徒歩8分/☎0889・20・9800 ※掲載時のデータです。

牧野富太郎ふるさと館。博士について知れば公園や街の散策がさらに楽しくなる


Writer

児島奈美 さん

神戸生まれ。学生時代にバイクで北海道、九州、信州を巡って旅に目覚め、約40か国渡航。1か月のキャンプ旅でも太って帰ってくる食いしん坊で、現在は、旅・グルメ・人物インタビューを中心に、ガイドブックや雑誌、Webなどの制作に携わる。「旅行読売」ではルポがメイン。鉄子や歴女の道も着々と歩む。

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