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【バリアフリーの温泉宿】大滝ホテル 湯河原温泉

場所
> 湯河原町
【バリアフリーの温泉宿】大滝ホテル 湯河原温泉

5階の露天風呂「滝の湯」では、一面の緑に包まれて源泉につかれる

 

ユニバーサルルームを含め、全客室が源泉風呂付き

「当館の一番の特長は湯量豊富な自家源泉です。敷地内に3本あり、39ある客室のすべてに源泉を引いているほか、大浴場や三つの露天風呂、温泉プールもございます」。そう話すのは湯河原温泉にある大滝ホテルの専務取締役・石川泰成さんだ。

神奈川と静岡の県境にある湯河原温泉は、首都圏からのアクセスが良いうえ、深山の趣が感じられるほど自然豊か。温泉も切り傷や病後療養などに効果が見込める名湯と名高く、古くから夏目漱石ら多くの文人墨客に愛されてきた。

大滝ホテルは、温泉街を代表する名所の一つ「不動滝」の近くに立つ。「連泊して、ゆっくり温泉や自然を楽しむお客様も多いです」と石川さん。創業時からシニア層の訪れも多かったため、早くから館内のバリアフリー化に取り組んだ。2004年には車イス利用者や高齢者をはじめ、誰もが使いやすいユニバーサルルーム2室を新装。露天風呂付きの客室もあり、2、3世代旅行にも喜ばれている。

上部が半円形の窓やステンドグラスがモダンな雰囲気を感じさせるユニバーサルルーム
露天風呂付き和洋室は10畳和室とベッド2台が並んでゆったり
盛り付けも美しく、山海の幸が味わえる夕食の一例

建物は山肌を背に立つ8階建て。平坦な玄関を入ると吹き抜けのロビーが広がり、赤いじゅうたんを敷いた階段が老舗らしい風格を感じさせる。

ロビー横のエレベーターで、客室や大浴場のある上層階へ。3、4階に各1室あるユニバ
ーサルルームは20平方㍍の洋室だ。スライド式ドアを入ると緩やかなスロープの先にベッド2台がある。木材を使った落ち着きのある内装や山側に面した静寂さが好まれ、人気の客室の一つだという。室内に段差はなく、車イスで入れる広さのトイレが付いている。源泉を引いた浴室は、浴槽内の深さを2段にし、手すりを設けるなど入浴しやすいよう配慮されている。

露天風呂付き客室は4室あり、うち1室はベッドを備えた和洋室だ。入り口やテラスに数か所の段差があるが、部屋にいながら家族水入らずで温泉に入れるのは魅力。露天風呂のあるテラスからの眺めは爽快で、温泉街や藤木川対岸の山並みを見晴らす。

5階に露天風呂付き大浴場、屋上に混浴野天風呂(水着着用)もあり、特に混浴野天風呂では自然と一体になったような野趣あふれる湯あみが楽しめる。温泉プールや卓球台(有料)などの設備も充実している。夕食は旬の山海の幸を使った和食会席膳。だしを効かせて薄味に仕上げている。


大滝ホテル

湯河原町宮上750‐1
TEL:0465-62-7111 / FAX:0465-62-7115

料金:ユニバーサルルームは1室2人利用の場合、1人1泊2食1万6650円~。「露天風呂付き和洋室」は同2万9850円~、1室4人利用の場合は同2万7650円~
客室:39(全室温水洗浄便座トイレ付き)
温泉:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
風呂:内湯2(時間で男女入れ替え)、露天2(時間で男女入れ替え)、混浴野天1、温泉
プール1
交通:小田原厚木道路小田原西ICから西湘バイパス、国道135号、県道75号経由21㌔/東海道線湯河原駅から不動滝行きまたは奥湯河原行きバス15分、不動滝下車すぐ

文/中元千恵子

(出典:「旅行読売」2022年6月号)

(WEB掲載:2023年4月10日)

※上記は雑誌掲載時のデータです。その後、変更になっている場合もありますので、ご確認のうえ、お出かけください。

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Writer

中元千恵子 さん

旅行ライター。日本全国を旅して職や工芸、風土を紹介する記事を執筆。都内アンテナショップのポータルサイトに携わり、約10年間取材し、各店舗の名産品を3000点以上紹介してきた

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