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【青春18きっぷでできること】子どもも大はしゃぎ!「子鉄」と行く初めての乗り鉄旅

場所
> 安中市
【青春18きっぷでできること】子どもも大はしゃぎ!「子鉄」と行く初めての乗り鉄旅

旧国鉄時代からの歴史的な車両が並ぶ屋外展示場。芝生が気持ちいい

 

初めての鉄道旅にぴったりの日帰りコース

子どもが小学生になったらしたいことの一つが鉄道親子旅だった。鉄道好きの「子鉄」と行く青春18きっぷ旅はどこがいいか、時刻表とにらめっこしていたら見つけた。日帰りできて、ローカル線ムードたっぷりの信越線(群馬県側)の終着駅・横川だ。

2時間近く乗る高崎線では端の車両にあるボックスシートを確保する。車窓には見慣れた住宅地が続くがシートのおかげで旅気分も上がる。

「いつ降りるの?」とたびたび聞いてきた息子も信越線に乗り換えると「おー! 山が近いねぇ」とのどかな里山風景を楽しむ。安中(あんなか)駅を過ぎると左手にギザギザの妙義山、温泉記号発祥の地・磯部、かつての難所・松井田を過ぎれば横川に到着だ。

1周約300メートル、5インチゲージ軌道のミニSL。親子で乗れる
1997年に廃止となった信越線の線路を使ったトロッコ列車
横川駅でぜひ食べたい「おぎのや」の駅そば。自家製の生そばを使用。かけそば360円
碓氷第三橋梁(きょうりょう)、通称「めがね橋」(国の重要文化財)は、高さ31メートル、アーチが美しいレンガ橋。橋の上部は廃線跡を利用した遊歩道「アプトの道」で鉄道文化むらから約6キロのハイキングコースになっている(写真/観光ぐんま写真館)

徒歩5分の所に碓氷(うすい)峠鉄道文化むらがある。お昼に駅で釜めしとそばを食べるためチケットは再入場できる1日パスポート券を購入。子どもは入園と乗り物すべてが無料のファンクラブ(年1000円)がお得だ。

広々とした芝生広場に、旧国鉄時代からの昔懐かしい車両30台がずらりと並ぶ姿は壮観。中に入ったり、運転席に座ったりできる車両もあり、子どもも飽きずに楽しめる。1周300メートルのミニSLや、廃線跡を走るトロッコ列車、園内を1周する蒸気機関車はどれも本格的で、大人もはしゃいでしまう。

見て、乗って、食べてたっぷり「鉄分」を吸収したら、帰りの高崎線はグリーン車でプチ贅沢(ぜいたく)。いつまで一緒に出かけてくれるかなぁ。スヤスヤ眠る息子を見ながらしんみり思った。

文/中 文子


碓氷峠鉄道文化むら

1893年に開業した碓氷線(横川—軽井沢間)の歴史を伝えるミュージアム。急勾配が続く碓氷線で活躍した電気機関車など約30台の貴重な車両を屋外展示するほか、ミニSL、トロッコ列車などが走る。本物の電気機関車を運転できる「EF63運転体験」も人気だ。

9時~16時30分/火曜(祝日の場合は翌日)休、8月は無休/中学生以上700円、小学生400円/横川駅から徒歩5分/安中市松井田町横川407-16/TEL:027-380-4163

※掲載時のデータです。


写真/松尾 諭

EL・SLぐんまよこかわ

信越線高崎―横川駅間では例年、夏休み期間に「EL・SLぐんまよこかわ」が走る。青春18きっぷでも指定席券(大人530円、子ども260円)を別途購入すれば乗車できる。「D51 498」など懐かしのSLに子どもたちも大興奮! SLにけん引される客車も旧型や12系などレトロな雰囲気いっぱい。ゆっくりゴトゴト走るSL乗車体験はすてきな旅の思い出になるはず。この夏も運行されるので、下記モデルコースの行きか帰りに組み込みたい。

詳細は時刻表やJR東日本のホームページで。


Writer

中 文子 さん

神戸生まれの大阪育ち。学生時代に旅に目覚め、アジア(おもに中国)や国内各地を探訪。旅を仕事にできたら面白そうだ!と旅行読売出版社に入社。広告課、編集部、メディアプロモーション部(広告)を経て、22年4月からメディア編集部所属。現在は、小1の壁と向き合いながら時短勤務中。温泉とお酒、楽器演奏が大好き。

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