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極上の景色と食事を楽しむ観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 新潟県
> 上越市
極上の景色と食事を楽しむ観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」

1号車。座席は日本海側と妙高山側を向くよう、配置されている

 

新潟の食材と名店の味、山と海の絶景を楽しむ

妙高高原駅から直江津駅までの妙高はねうまライン、直江津駅から日本海沿いを行く日本海ひすいラインと、山と海の絶景を両方楽しめるのがえちごトキめき鉄道(以下トキ鉄)の大きな魅力の一つ。

「えちごトキめきリゾート雪月花」は、四季折々の山と海の絶景を眺めながらおいしい食事を楽しめる、トキ鉄の看板ともいえる観光列車だ。

10月から料理を大幅にグレードアップ。地元の料亭や割烹(かっぽう)、結婚式場など四つの名店のコースが新設されたと聞き、さっそく乗車した。

有間川―谷浜駅間を走る、えちごトキめきリゾート雪月花
レストランカー形式のゆったりし た座席配置の2号車
日本の原風景に銀朱色の車体が映える

上越妙高駅を出た列車は二本木駅へ。希少なスイッチバックを体験し、妙高高原駅に向かう。鮮やかな銀朱色の車体に天井まで回りこむようにせり上がった大きなガラス窓。カウンター席の目の前には、妙高連峰が広がっている。

取材日の料理は、上越市の結婚式場「シェ・トヤ」の「ソムリエおすすめ、ワインコース」。「くびき牛のサーロインステーキ」や「日本海の幸 南蛮海老とバイ貝のパエリア」など、地元の食材を使った文句なしのフレンチが重箱に詰まっていた。

ワインに合う料理をコンセプトに開発されたとのことで、新潟県産の赤、白のグラスワインとのペアリングも絶妙だった。

列車は直江津駅から日本海沿いを糸魚川駅へ。そこで全コースで供されるデザートが「法王のティラミス雪月花特別ver.」。ローマ教皇来日の際に提供したティラミスを、地場産の食材を使いグレードアップしたものだ。

ゆったりした車内での極上の景色と食事はスペシャル尽くしで、優雅なひとときだった。

上越市のシェ・トヤのフレンチ「ソムリエおすすめ、ワインコース」
上越市のデュオ・セレッソの「新潟盛りだくさん、宝石箱コース」
上越市の百年料亭宇喜世(うきよ)の「百年料亭、熱々釜めしコース」
糸魚川市の割烹 汐路(しおじ)の「漁港直送、漁師の豪快コース」

12月~2月は、通常とは異なる「冬期特別運行」を実施する。バスの周遊も含む5つのコース(2万7800円~)を設定。高田の街を周遊して瞽女(ごぜ)ミュージアムなどを巡る「高田雁木(がんぎ)コース」や能生(のう)漁港や道の駅を巡る「カニコース」など、冬ならではの魅力を体験できる。

文/高崎真規子

■モデルコース(日帰り)

えちごトキめき鉄道
妙高はねうまライン    上越妙高 10時19分発
↓             ↓
↓            妙高高原 11時16分着 11時29分発
↓             ↓
日本海ひすいライン    直江津  12時11分着 12時24分発

↓            糸魚川  13時16分着


雪月花

●運行区間:上越妙高―妙高高原―糸魚川(冬季は異なる)
●運行日:土・日曜、祝日に各コース1日1本運行(冬季は異なる)
●料金:2万4800円~(冬季は異なる)
●予約方法:公式ホームページで乗車日の3か月前から販売
●問い合わせ:雪月花お問い合わせセンター/TEL025-543-8988
※12月~2月は「冬期特別運行」、要問い合わせ

(出典:「旅行読売」2023年1月号)
(Web掲載:2023年9月12日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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