家康になりきり、決戦の地へ 関ケ原を歩く【岐阜県関ケ原町】
笹尾山(左奥)が目前に見える「決戦地」
天下分け目の戦(いくさ)の中心地に立つ岐阜関ケ原古戦場記念館を起点に、徳川家康ゆかりの地を巡る。陣跡など史跡の「関ケ原御朱印」も集めよう。
徳川家康が天下統一へ大きく踏み出した関ケ原の戦い。主要7武将ゆかりの地を巡るウォーキングコースが設定されており、今回は大河ドラマ「どうする家康」の主人公である徳川家康コースを歩く。陣跡などで撮影した写真を岐阜関ケ原古戦場記念館の売店で見せると、「関ケ原御朱印」を購入できる。
「関ケ原御朱印」は全部で15種(1枚300円)。「関ケ原」以外の14種を買うには、現地で撮った写真が必要。徳川家康コース(約8キロ、2時間)のウォーキングマップはこちらから
記念館で関ケ原の戦いに至った経緯や決戦当日の流れを知ろう。床面スクリーンのグラウンドビジョンや、楕円スクリーンの臨場感あふれるシアターで、各武将の心の動きや行軍の様子を体感。360度全面ガラス張りになっている展望室からは、激戦が展開された決戦地や石田三成の陣である笹尾山を一望できる。
記念館を見学後、ウォーキングに出発。徳川家康コースは重臣だった井伊直政や本多忠勝の陣跡を経由し、最初の陣地であった桃配(ももくばり)山へ向かう。決戦日の早暁、家康の心の内に去来したものは……。そんな想像をしながら、三つ葉葵ののぼりが立つ桃配山の陣跡を歩いてみよう。
家康は戦況を打開するために日中、本陣を前進させた。今は記念館が立っているあたりだ。近くには甲冑体験ができる笹尾山交流館や、本物の甲冑を展示している関ケ原戦国甲冑館がある。ウォーキングコース周辺には飲食店があるので、休憩しながら自分のペースで歩こう。
関ヶ原で触れる
9時ら30分~17時(入館16時30分まで)/月曜休(祝日の場合、翌日休)、12月29日~1月3日休/500円/TEL:0584-47-6070
「動く合戦図屏風」 動画のイメージはこちら
※掲載時のデータです。
笹尾山交流館
着付けをしてもらい、甲冑姿で散策できる。(足軽甲冑1650円~プレミアム甲冑5500円)
10時~16時/火曜休(祝日の場合、翌日休)、年末年始休/無料/TEL:0584-43-1600
※掲載時のデータです。
甲冑、陣笠、武具などの実物を展示している。館内にあるお食事処兵糧では、軽食や甘味を楽しめる。
10時~17時/月曜休(祝日の場合、翌日休)/500円/TEL:0584-51-5552
※掲載時のデータです。
関ヶ原で食べる
関ケ原と伊吹山麓の契約農家から仕入れたそばを自家製粉している。
11時~14時30分、17時~19時30分(土・日曜のみ)/月曜休(祝日の場合、翌日休)、毎月25日前の火曜休/TEL:0584-51-3030
※掲載時のデータです。
関ヶ原で泊まる
2022年12月オープンしたグランピング施設。3500㎡超の敷地に5棟の客室があり、全室露天風呂付き。ドームテントのほか、プライベートガーデンを備えたキャビンタイプもある。
1泊2食付き2万4950円~/TEL:0585-35-7107
※掲載時のデータです。
<交通>
名古屋駅から東海道線快速48分の関ケ原駅下車
<問い合わせ>
関ケ原観光協会/TEL:0584-43-1600
(出典:「旅行読売」2023年11月号)
(WEB掲載:2023年10月21日)