【新幹線で春は北陸へ】小松駅発 乗り物の町で親しむ巨大な鉱山機械と航空機
小松駅新駅舎
北陸新幹線延伸開業によって誕生する停車駅のうち、最も金沢寄りに位置するのが小松駅。石川県南部の小松市は乗り物の町として知られ、新幹線のホームからは世界最大級の鉱山機械も見える。建設・鉱山機械メーカーであるコマツの名はここ、小松市が由来なのだ。
世界的メーカー創業の地「こまつの杜」
白山(はくさん)の雄大な山並みをイメージしたという新駅舎を出て、駅前の「こまつの杜」へ。コマツ創業の地に整備された施設で、旧本社社屋を復元した「わくわくコマツ歴史館」や建設機械の仕組みが学べる「わくわくコマツキッズ館」などが立つ。
目玉は二つの屋外展示。重さ約200トンの超大型ダンプトラック「930E」と重さ約400トンの超大型油圧ショベル「PC4000」は国内ではここでしか見られない。火曜~土曜に運転席搭乗体験ができるので、ホームページで実施時間を確認して出かけよう。4月27日には「わくわく建機まつり」を開催予定。
日本海側唯一の航空博物館「石川県立航空プラザ」
鉱山機械の搭乗体験に続いて、航空機の操縦体験に挑戦。小松駅から西に約3キロの小松空港には、石川県立航空プラザが隣接している。大型ヘリコプターに迎えられて館内に入ると、1階の実機展示場に17機がズラリ。ハンググライダーや観測ヘリコプター、小型飛行機からジェット戦闘機まで実に多彩だ。
操縦体験は、全日空でパイロットの操縦訓練に使用されていたという「YS-11フライトシミュレーター」が本格的。2階に設置された簡易シミュレーターでは6種の航空機の操縦体験が可能で、展示室では航空機の歴史や飛行の原理について学べる。
乗り物三昧の旅は好みに合わせてアレンジを。小松市内には常時約500台を展示する日本自動車博物館もある。電車好きなら489系特急型電車を展示する土居原(どいはら)ボンネット広場も訪ねたい。
文/内山沙希子
味わいたいご当地グルメ
300年以上の歴史を持ち、松尾芭蕉にも贈られたという小松うどん。細めでつるつるとした麺が、魚節と昆布をふんだんに使用したスッキリ芳醇(ほうじゅん)なだしとよく合う。天ざるうどん1600円、梅おろし竜田うどん1200円。
■11時~20時45分/水曜休/北陸線小松駅からタクシー12分/TEL:0761-43-1522
営業:屋内施設9時~16時、げんき里山9時~17時/日・月曜、第5土曜休/無料
住所:小松市こまつの杜1
交通:北陸線小松駅からすぐ/北陸道小松ICから4キロ
問い合わせ:TEL0761-24-2154
営業:9時~17時/年末年始休/無料(シミュレーターは有料)
住所:小松市安宅新町丙92
交通:北陸線小松駅からバス12分、小松空港下車徒歩3分/北陸道安宅スマートICから2キロ
問い合わせ:TEL0761-23-4811
※料金、時間等すべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年4月号)
(Web掲載:2024年4月18日)