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【新幹線で春は北陸へ】福井駅発 新しくなった恐竜博物館&一乗谷朝倉氏遺跡博物館へ(1)

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 福井県
> 勝山市、福井市
【新幹線で春は北陸へ】福井駅発 新しくなった恐竜博物館&一乗谷朝倉氏遺跡博物館へ(1)

恐竜の全身骨格50体を展示する福井県立恐竜博物館本館1階

 

恐竜がテーマの博物館で国内最大級の福井県立恐竜博物館

北陸新幹線の延伸開業を見据え、福井の歴史を学べる二つの博物館が新しくなり、注目されている。福井駅を起点に、ひと足先に両博物館を訪れる旅に出かけた。

最初に向かった福井県立恐竜博物館は、今では県を代表する観光・研究施設として知られる。JR福井駅を降りると、駅舎に恐竜イラストが描かれ、駅前に恐竜ロボットが並んで旅人を迎えるが、地元が〝恐竜王国〟を推すきっかけとなった施設だ。福井駅からえちぜん鉄道に乗り、九頭竜(くずりゅう)川沿いの田園や山並みを眺めながら終点勝山で路線バスに乗り換えると、やがて銀色に光るドームがユニークな建物に着いた。

JR福井駅
銀色のドームが特徴の恐竜博物館は故・黒川紀章氏が設計

国内最多の化石発掘量を誇る福井県にあって、勝山市の手取層群(てとりそうぐん)は国内最大級の恐竜化石発掘現場だ。国内発見の新種11種のうち6種が見つかり、フクイサウルス、フクイラプトルなど名前に「フクイ」が付く。発掘現場の近くに2000年に恐竜博物館が開館し、2023年リニューアルした。

目や口など全身が本物のように動くティラノサウルスロボット
福井県の発掘調査で発見された新種の恐竜6種を紹介

「年間100万人に迫るお客様にご来館いただき、その実態に合わせる必要性と魅力度アップのため、新幹線開業に向けて昨年、新館を増築しました。リニューアルにあたり全身骨格の展示数を増やし、バックヤードを見たいという声を取り入れて収蔵庫の一部をガラス張りにするなど新たな試みもしています」と話すのは博物館の事業教育課の松下准城(じゅんじょう)さん。「見どころはアメリカ・モンタナ州の博物館から借りている、皮膚や筋肉などの痕跡が残る珍しいミイラ化石。ほかでは見られません」

草食恐竜ブラキロフォサウルスのミイラ化石
福井県で発見された恐竜5体と鳥類1羽のモニュメント「恐竜の塔」は新館にある

本館ドームの「恐竜の世界」ゾーンには、実物の化石を使った10体を含む恐竜50体の全身骨格が竜盤(りゅうばん)類、鳥盤(ちょうばん)類の種類ごとに展示され、その大きさに圧倒される。

ほかに鉱物や堆積物を展示する「地球の科学」ゾーン、進化と絶滅を繰り返す生命の歴史を紹介する「生命の歴史」ゾーン、福井県の恐竜コーナー、化石クリーニング室、ビデオライブラリーに加え、新館の3面ダイノシアターや化石研究体験室など展示資料が充実。音声ガイドアプリによる案内や、解説員による深掘りガイドでさらに詳しく学べる。羽毛を有した獣脚(じゅうきゃく)類恐竜から鳥類が進化したことなど最新の学説も興味深い。

交通ではえちぜん鉄道の観光列車「恐竜列車」、宿泊では福井市や勝山市の「恐竜ホテル」でも楽しめる。

文/福﨑圭介 写真/宮川 透ほか

【新幹線で春は北陸へ】福井駅発 新しくなった恐竜博物館&一乗谷朝倉氏遺跡博物館へ(2) へ続く(4/11公開)

 

🔳モデルコース
【1日目】
福井駅
 ↓ 徒歩すぐ
えちぜん鉄道福井駅
 ↓ 鉄道1時間
勝山駅
 ↓ バス12分
福井県立恐竜博物館
 ↓ バス12分
勝山駅
 ↓ 鉄道1時間
福井駅(泊)

【2日目】
福井駅
 ↓ 朝倉・永平寺ダイレクトバス16分
一乗谷朝倉氏遺跡博物館
 ↓ 徒歩30分
一乗谷朝倉氏遺跡(復原町並バス停)
 ↓ 朝倉・永平寺ダイレクトバス23分
福井駅

化石の周りに付いた岩を取り除く化石クリーニング作業を見学
化石や標本などの収蔵品をガラス越しに見られる収蔵庫
特別展示室の3面巨大スクリーンで恐竜のCG映像を上映
レストランやミュージアムショップも充実。肉食ティラノバーガー1500円は牛肉100%。ソースかつ丼や越前おろしそばなども

恐竜列車(えちぜん鉄道)

写真/えちぜん鉄道

恐竜71種が2両編成の列車に描かれ、車内に恐竜のモニュメント・模型を設置した、えちぜん鉄道の観光列車。探検隊にふんした乗務員が案内してくれる。2023年7月に運行開始。定員50人。全席自由。

■福井駅9時35分発、勝山駅10時30分頃着。ホームページで要予約/往路は4900円(鉄道・バス料金、博物館入場料を含む)/TEL:0120-840-508

【お得なきっぷ】
「恐竜博物館用交通セット券」……えちぜん鉄道の1日フリーきっぷと勝山市内バス乗り放題がセット。往復するだけで通常料金より安くなる。1700円(有人窓口、アテンダントが販売) 。問い合わせはTEL0120-840-508(えちぜん鉄道 お客様相談室)


福井県立恐竜博物館

営業:9時~16時30分(夏季繁忙期は8時30分~17時30分)※ホームページから要予約/第2・4水曜(祝日の場合は翌日)休、夏休み期間は無休/1000円(小・中学生500円、70歳以上500円)
住所:勝山市村岡町寺尾51-11かつやま恐竜の森内 
交通:えちぜん鉄道福井駅から1時間の勝山駅でバスに乗り換え12分、恐竜博物館下車すぐ/中部縦貫道勝山ICから7キロ
問い合わせ:TEL0779-88-0001

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年4月号)
(Web掲載:2024年4月10日)


Writer

福崎圭介 さん

新潟県生まれ。広告制作や書籍編集などを経て月刊「旅行読売」編集部へ。編集部では、連載「旅する喫茶店」「駅舎のある風景」などを担当。旅先で喫茶店をチェックする習性があり、泊まりは湯治場風情の残る源泉かけ流しの温泉宿が好み。最近はリノベーションや地域再生に興味がある。趣味は映画・海外ドラマ鑑賞。

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