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世界が認めた「地形・地質の博物館」を巡る 山陰海岸ジオパークトレイル <鳥取県編>

場所
> 鳥取市、岩美町他
世界が認めた「地形・地質の博物館」を巡る 山陰海岸ジオパークトレイル <鳥取県編>

日本海の荒波が造り上げた浦富海岸。潮風を感じながら絶景のジオパークトレイルを満喫しよう

 

変化に富んだ風景を眺めジオパークを体感する

鳥取、兵庫、京都の海岸線を中心に、3府県にまたがる山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク。約2500万年前に始まった日本海形成から現在に至るまでの貴重な地形や地質が残る。

この〝地形・地質の博物館〞とも称される美しい風景を歩くのが「山陰海岸ジオパークトレイル」だ。鳥取市青谷(あおや)町から京丹後市まで全長約230キロ。海岸線あり、山道ありと多彩な27のコースが設定されている。

なかでも鳥取県内の11コース(計約80キロ)はバリエーション豊か。奇岩、洞門を眺める浦富海岸の遊歩道コースや、ジオサイトの一つ鳥取砂丘の横断コース、素朴な漁村を歩くコースなど、思い思いにルートを刻んでいこう。

山陰海岸ジオパークトレイル

トレイルとあわせて「山陰海岸ジオパーク 海と大地の自然館」を訪ねたい。山陰海岸の成り立ちや自然を映像などで詳しく解説し、日本海の生き物を観察できる。また、浦富海岸でボードの上で立ちながらパドルを漕ぐSUP(サップ)やシーカヤックなどマリンアクティビティを体験するのもいい。

夏のシロイカ、岩ガキ、そして秋から冬にかけての松葉がになど、豊富な鳥取の海の幸を堪能するのもジオパーク巡りの楽しみだ。

透明度の高い浦富海岸を、SAPで“海上散歩”。水面をわたる風が心地いい。申し込みは岩美町立渚交流館TEL0857-73-0118
甘みが強く濃厚な味わいの鳥取のシロイカ

ジオパークを巡るならまずはココへ!

山陰海岸ジオパーク 海と大地の自然館

日本海の魚介類が泳ぐ水槽、標本、山陰海岸の成り立ちを紹介する3D映像などを展示する。2014年に鳥取県の日本海沖で生きたまま捕獲された全長3.2メートルのダイオウイカの標本は必見。学芸員が解説する講座や野外観察会も好評だ。
住所:鳥取県岩美町牧谷1794-4
TEL:0857-73-1445
■9時~17時(7月、8月の土曜は~18時)/月曜(祝日の場合は翌平日)休、祝日の翌日休(日曜、休日を除く)、年末年始休(7月20日~8月31日は無休)/無料

山陰海岸に生息する生き物を水槽で飼育展示する。(下)迫力あるダイオウイカの標本

■ジオパークトレイルをはじめ、山陰海岸ジオパークの詳細情報はホームページで。

協力:山陰海岸ジオパーク 海と大地の自然館

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

 

(出典:「旅行読売」2024年8月号)
(Web掲載:2024年7月8日)


Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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