シニア世代の お得きっぷ【フリーきっぷであの駅へ】
「ハロー!自由時間ネットパス」で西九州新幹線にも乗れる(武雄温泉駅)
JR各社では「ジパング倶楽部(くらぶ)」をはじめ、シニア世代を対象とした会員サービスを提供しており、うまく使えばかなりお得になる。受けられる特典や、会員限定で買えるお得なフリーきっぷを紹介する。
Q:大人の休日倶楽部とは?
JR東日本が提供する会員サービスで、年齢により「大人の休日倶楽部ミドル」(50歳~64歳)、もしくは「大人の休日倶楽部ジパング」(65歳以上)に申し込める。後者は「JR東日本ジパング倶楽部」に同時入会となり、同様のサービスが受けられる。ミドル、ジパングとも、ホテルや飲食店の割引などの特典が付くほか、「大人の休日倶楽部パス」など会員限定きっぷが購入できる。会員割引のきっぷの購入はクレジットカード決済が必須。
Q:大人の休日倶楽部などで買えるフリーきっぷは?
お得に使える主なフリーきっぷは、①「大人の休日倶楽部パス」(フリーエリアは「東日本」「東日本・北海道」「北海道」の3種)、②「北陸フリーきっぷ」、③「ハロー!自由時間ネットパス」。①②はJR東日本またはJR北海道の大人の休日倶楽部、③はJR九州の「ハロー!自由時間クラブ」会員限定(後掲の表参照)。
Q:大人の休日倶楽部などのフリーきっぷのお得度は?
大人の休日倶楽部パス「東日本」(1万8800円)を使い、東京―新青森駅間を往復した場合、通常料金(3万5340円)と比べ1万6540円のお得となる。
北陸フリーきっぷ(都区内発2万4000円)を使い、東京―金沢駅間を往復した場合、通常料金(2万8760円)と比べ4760円のお得。
ハロー!自由時間ネットパス(全九州版1万9800円)を使い、博多―鹿児島中央駅間を往復した場合、通常料金(2万1280円)と比べ1480円のお得。
Q:ジパング倶楽部とは?
JR6社が共同運営する、主に高齢者を対象にした会員制の旅行クラブ。65歳以上なら誰でも入会でき、ホテル、飲食店、観光施設の割引など、様々な特典やサービスを受けられる。きっぷの割引特典、年会費、割引きっぷの利用期間などは各社共通。2024年4月から、入会資格は65歳以上に統一された。
Q:ジパング倶楽部の主な特典は?
全国のJR線を片道、往復、連続で201キロ以上利用する場合に、各種きっぷ(乗車券、特急券など)が年間20回まで20%~30%割引になる(3回目までは20%割引、4回目以降は30%割引)。ただし、新幹線「のぞみ」号、「みずほ」号の特急料金や、寝台料金、個室グリーン料金などは適用外。
さらに、「四国エンジョイクラブ」など、JR各社独自の会員サービスに加入すれば、自社線のきっぷが1回目から30%割引になる特典もある(後掲の表参照)。
Q:ジパング倶楽部の特典「30%割引」のお得度は?
JRのシニア割引と会員限定の主なフリーきっぷ
文・写真/谷崎 竜
【問い合わせ先】
● JR東日本ジパング倶楽部事務局/大人の休日倶楽部事務局:TEL050-2016-7000
● JR東海ジパング倶楽部事務局:TEL052-581-0746
● JR西日本ジパング倶楽部事務局:TEL0570-01-2809
● JR四国ジパング倶楽部事務局:TEL087-823-6069
● JR九州ジパング倶楽部事務局:TEL092-474-1643
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年7月号)
(Web掲載:2024年8月13日)