全国の茶園面積の約４割を占める日本一の茶どころ・静岡県。県内には20を超える茶産地があり、中でも静岡市での茶栽培の歴史は鎌倉時代からと古く、全国茶品評会で受賞する茶農家も多い。そんな静岡茶の魅力をかき氷で伝える取り組みが進行中だ。



2018年から始まった「茶氷（ちゃごおり）プロジェクト」は、静岡県中部を中心に県内の製茶問屋やカフェなど約60店舗が参加。それぞれの地域のお茶を生かした個性的な茶氷を続々と誕生させている。シロップにお茶を使うのはもちろん、茶葉や抹茶を凍らせて丸ごと食べたり、煎茶、ほうじ茶、和紅茶を使うなど静岡ならではの多彩な茶氷が楽しめる。開催期間は7月1日〜9月30日。
※公式サイトはこちら

まるごと抹茶かき氷　◎880円
地産のお茶にこだわる森田製茶直営店。水琴窟のある店内で9月末までかき氷を楽しめる。蒸した茶葉と抹茶を閉じ込めた茶氷を削り、アイスとあずきを添えたまるごと抹茶かき氷は香り高いお茶のうまみと苦みが魅力。

営業：10時〜16時30分／月・第4火曜（祝日の場合は翌日）休
交通：東海道新幹線静岡駅からバス38分、夜打島下車すぐ／新東名高速静岡スマートICから7.5キロ
住所：静岡市葵区大原1827
問い合わせ：TEL 054-270-1313
公式サイトはこちら

長田の梨と和紅茶アールグレイの氷
海野農園の苺と和紅茶アールグレイの氷
◎ともに1200円

茶農家が自社工場内に併設するカフェ。かき氷は7月〜9月末頃の期間限定。自社農園産の「和紅茶ロイヤル」を使ったアールグレイシロップと、旬を迎えた梨やイチゴのソースをたっぷりとかけたかき氷がおすすめ。梨は静岡市駿河区杉山農園の「長田の梨」、イチゴは同市葵区海野農園の「百姓の苺　章姫」を使用。和紅茶シロップのすっきりとした甘みとフルーツのとろりとした食感が見事にマッチ！

営業：10時〜16時／月・火曜休（不定休あり）
交通：東海道線清水駅からタクシー25分／新東名高速清水いはらICから9キロ
住所：静岡市清水区和田島349-4
問い合わせ：TEL054-395-2203
公式インスタグラムはこちら

文／春日明子

※記載内容はすべて掲載時のデータです。メニューが終了している場合もあります。

（出典：「旅行読売」2024年8月号／一部、9月5日更新）
（Web掲載：2024年9月6日）