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日本新三大夜景都市の絶景とシメパフェを楽しむ大人旅 札幌・藻岩山【日本の涼景】

場所
> 札幌市
日本新三大夜景都市の絶景とシメパフェを楽しむ大人旅 札幌・藻岩山【日本の涼景】

北九州市、長崎市と並ぶ「日本新三大夜景」都市のナイトビューは圧巻の美しさ。藻岩山山頂展望台からの夜景

 

「日本新三大夜景」に認定、日本屈指の夜景都市 札幌

札幌市は全国の夜景観光士が選ぶ「日本新三大夜景」に認定されている日本屈指の夜景都市だ。中心部から気軽に足を運べる展望スポットがたくさんある点が支持される理由の一つという。札幌の夜はグルメも目白押し。夜景をはしごしながら夜更かしを楽しむ旅も面白そうだ。

札幌出身の友人に勧められた「幌見峠(ほろみとうげ)」は暗くなる前に行くのが良いという。市街地からタクシーで20分ほど走り、現地に着くとその理由がわかった。緩やかな丘陵を一面のラベンダー畑が紫色に染め上げ、その向こうに星屑(ほしくず)のような街明かりがきらめいている。初夏の札幌、しかも花がよく見える薄暮(はくぼ)の時間帯しか見られない絶景だ。

幌見峠のラベンダーは7月中旬~8月上旬が見頃。有料の展望駐車場では車中から夜景が楽しめる

さらにタクシーで10分ほど走って「藻岩山(もいわやま)」へ。標高531メートルの山頂にある展望台は、札幌の街を360度見渡す市内随一のビュースポットだ。山麓駅からロープウェイとミニケーブルカーを乗り継いで山頂に到着すると、ひんやり爽やかな風と、声を失うほどの夜景が待っていた。

刻々と色を変えていくマジックアワーの空の下、宝石箱をひっくり返したような光が石狩平野の大パノラマを埋め尽くしている。これぞ200万都市・札幌の夜。山頂のレストラン「THE JEWELS(ザ ジュエルズ)」で窓越しの美しい夜景とともに創作フレンチを味わい、夢のような時間を過ごした。

夜景を見下ろすレストラン「THE JEWELS」は記念日のディナーにぴったり

路面電車で中心部へ戻ると、21時半過ぎ。「さっぽろテレビ塔」展望台の最終入場にすべり込んだ。地上約90メートルの眼下に大通公園がまっすぐ延び、その先に大倉山のスキージャンプ台も見える。居合わせた地元の方から「大倉山展望台からの夜景も素晴らしい」と教えてもらい、次回はぜひ訪れてみようと決めた。

さっぽろテレビ塔展望台からの夜景
大倉山展望台はスキージャンプ台越しに札幌市街を一望できる絶景スポット。7月〜9月は夜間延長営業も実施

ディナー後でもスイーツは別腹。札幌発祥の夜グルメ、シメラーメンならぬ「シメパフェ」を目当てに「パフェ、珈琲(コーヒー)、酒、佐藤」を訪れた。自家製アイスクリームやフルーツが盛り付けられたパフェはアートのように美しく、味はもちろん写真映(ば)えも大満足。勧められたニッカブランデーとの相性も抜群だった。

 

(左から)苺とチーズ2187円、塩キャラメルとピスタチオ1712円、季節のフルーツ1878円

カラッと涼しい札幌の夏の夜。あとはホテルで寝るだけなんてつまらない。ススキノを見下ろす屋上観覧車「nORIA(ノリア)」にも乗ってみたいし、定番のラーメン横丁にも行ってみたい。深夜0時。夜景旅のラストを飾るのは、ネオン輝くススキノだ!

文/佐々木美和

さっぽろテレビ塔展望台

  

展望台からは札幌の東西南北それぞれに異なる表情の夜景を一望できる。テレビ塔自体も四季折々のライトアップが施され、大通公園から見上げる姿も写真映え十分。
■9時〜22時/不定休/1000円/地下鉄南北線大通駅27番出口からすぐ/TEL011-241-1131
公式サイトはこちら

パフェ、珈琲、酒、佐藤本店

シメパフェ文化を牽引(けんいん)する人気店が今春移転リニューアル。雰囲気が異なる2フロアでパフェとともにコーヒーやお酒が楽しめる。食後は1階のピスタチオ菓子専門店「佐藤堂」でお土産をチョイス。
■13時〜24時(金・土曜は〜25時)/不定休/地下鉄南北線大通駅36番出口からすぐ/TEL011-233-3007
公式サイトはこちら


札幌もいわ山ロープウェイ

営業:10時30分〜上り最終21時30分/無休
料金:山頂まで往復2100円
交通:札幌市電ロープウェイ入口停留場からすぐの無料シャトルバス乗り場から乗車2分でロープウェイ山麓駅(シャトルバスは15分間隔、平日は17時15分〜、土・日曜と祝日は10時15分〜運行)/道央道北広島ICから16キロ
住所:札幌市中央区伏見5-3-7
問い合わせ:TEL011-561-8177

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年8月号)
(Web掲載:2024年9月3日)

Writer

佐々木美和 さん

札幌を拠点に活動する道産子コピーライター。「“むずかしい”をカンタンに。“あたりまえ”をオモシロく」をモットーに、広告のコピーライティングはもとより、雑誌やウェブなどのライティングも手がける。好きな米は北海道産ゆめぴりか。好きな酒は栗山町・小林酒造の「冬花火」。

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