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【ご飯のおとも】野生種エノキタケを使用した驚きの食感と豊かな旨み!元祖 昔のなめ茸

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 長野県
> 千曲市
【ご飯のおとも】野生種エノキタケを使用した驚きの食感と豊かな旨み!元祖 昔のなめ茸

炊きたてのご飯の上にのせて、豪快にいただこう

 

歯ざわりと豊かな旨みが魅力

長野県はエノキタケの生産量日本一。1959年、世界で初めて通年栽培を実現したのは千曲(ちくま)市の小林農園の創業者・小林崇章(たかあき)さんだ。

当初、栽培物の白いエノキタケは天然物と違う外見から苦戦したという。60年〜61年頃、東京で商社との商談の際に瓶詰めにした佃煮を試食してもらったところ好評で採用が決まり、61年から販売がスタート。なめ茸開発の元祖となった。当時、従業員の日当と同じくらい高価だったが、東京など大都市で人気を集めた。

白いエノキタケと「元祖 昔のなめ茸」に使われる野生種のエノキタケ
エノキタケをほぐす作業や選別作業、煮込む作業、ラベル貼りなど全て手作業で行われている

「元祖 昔のなめ茸」は、原種菌を培養した野生種エノキタケを使用。地元の農家からその日加工する分だけを仕入れる。本醸造濃口醤油(こいくちしょうゆ)をベースに、煮干しやサバ節などの「素だし」、厳選された調味料を用い、増粘剤や酸化防止剤、アミノ酸などの添加物を使わないのも特徴だ。

見慣れたエノキタケと比べて茶色く存在感がある。ぬめりが強く、独特の風味が甘じょっぱい味付けによく合う。シャキシャキした歯応えもまた心地良い。熱々のご飯にのせるのはもちろん、おにぎりの具にするのもおすすめ。うどんやそばに添えても、パスタの具にしても合う。

和風パスタにもぴったり。食感が良く食べ応 えもある
冷や奴と合わせて、さっぱりした一品に

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左から甘口唐辛子を加えた「元祖の本辛なめ茸」435円、白いエノキタケを佃煮にした「元祖のこだわりなめ茸」700円、カツオ節とサバ節をたっぷり使った「元祖の鰹節なめ茸」480円


元祖 昔のなめ茸 810円

小林農園
千曲市戸倉1349-1
TEL:026-275-0608
本社(上記)、通販(電話またはWEB)などで販売。

文/堀内志保 写真/堀内 孝ほか

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年11月号)
(Web掲載:2025年1月21日)


Writer

堀内志保 さん

埼玉県生まれ。1999年から2年あまり社会人類学の調査でアフリカ大陸の沖に浮かぶマダガスカル島に滞在。『マダガスカルを知るための62章』(明石書店)では、市場と割礼祭の章を担当した。2003年から宮城県に住み、写真家の夫とともに東北各地の自然や歴史、食、温泉、手仕事などに触れ、新聞や雑誌に記事やエッセイを発表している。

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