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【5000円で日帰り満足旅】新スタジアムは 試合がなくても エキサイティング

場所
> 長崎市、広島市、札幌市
【5000円で日帰り満足旅】新スタジアムは 試合がなくても エキサイティング

プロスポーツチームの新しいスタジアムは、多彩な施設やサービスを売り物に、試合がない日やシーズンオフでも気軽に楽しめると人気だ。ここ1~ 2年で相次いで開業した長崎スタジアムシティ(長崎)、エディオンピースウイング広島(広島)、エスコンフィールドHOKKAIDO(北海道)の3 か所のスタジアムの魅力をそれぞれ紹介する。

長崎スタジアムシティ

長崎スタジアムシティは長崎市の市街地に2024年10月14日にオープンしたばかり。サッカースタジアムを中核とし、アリーナ、ホテル、商業施設などを有する。スタジアムはJ2リーグの「V・ファーレン長崎」の本拠地で、約2万席を備える。試合がない日も開放され、スタンドの座席でくつろいだり、ピッチに下りて芝の上を歩いたりすることもできる。

オフィス棟と商業棟の屋上から258メートルの距離を、ラインを伝わって空中を滑走するジップラインもユニークなアクティビティーだ。商業棟には、ショップやレストラン、アミューズメント施設に加え、温浴施設「YUKULU(ユクル)」(2時間1500円)も備わる。

サッカーだけではなく、バスケットボールのB1リーグ「長崎ヴェルカ」のホームとなる約6000席のアリーナを併設しているのも、スポーツファンにとっては大きな魅力だ。

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長崎スタジアムシティの全景。客席とコンコースは普段も開放されている(写真/長崎スタジアムシティ)

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所要1時間のツアーでは、選手ロッカーやピッチも見学できる(写真/長崎スタジアムシティ)

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空中を滑走しながら長崎の港や周囲の山々の美しい景色を一望するジップライン(写真/長崎スタジアムシティ)

主な施設の料金とデータ
長崎線浦上駅から徒歩8分、長崎駅から徒歩10分/🆓0120-1014-77
◎長崎スタジアムシティツアー 2500円(ホームページから事前予約)※スタジアムかアリーナのどちらか。両方の場合は3500円
◎ジップライン 2500円
合計5000円
※ホームページはこちら

エディオンピースウイング広島

サッカーや野球が盛んな広島市には、それを象徴するようなエディオンピースウイング広島が24年2月に誕生した。J1リーグ・サンフレッチェ広島のホームスタジアムだ。

スタジアム内では、ピースウイングオフィシャルストアなどの商業施設が営業。スタジアム東側2階のフィールドビューテラスは試合やイベントがない日は一般開放されている。広島サッカーミュージアムでは、広島のサッカーの歴史やサンフレッチェ広島の魅力に触れられる。

グルメも充実。本場メキシコの味が堪能できる「タコサンチェス」はスタンドにある人気店。ご当地グルメとして定着してきた「廣島汁なし担担麺」も味わいたい。

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「平和都市として明るい未来にはばたく」という願いを込めた、翼をモチーフとした屋根が印象的な外観(写真/サンフレッチェ広島)

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被爆からの復興とサッカーの関わりなど広島のサッカー史を知ることができる広島サッカーミュージアム(写真/サンフレッチェ広島)

6.翼-2ndの廣島汁なし担担麺.jpg
8月にオープンした「翼-2nd」では、話題の「廣島汁なし担担麺」が味わえる(写真/サンフレッチェ広島)

主な施設の料金とデータ
山陽新幹線広島駅から広島電鉄15分、原爆ドーム前停留場下車徒歩10分。山陽線新白島(はくしま)駅から徒歩10分/TEL082-512-1025
◎広島サッカーミュージアム/10時~17時30分/無休(休場日を除く)/500円
◎スタジアムツアー 1800円(ホームページから事前予約)
◎廣島汁なし担担麺 800円
◎チキンケバブサンド 850円(タコサンチェス)
合計3950円
※ホームページはこちら

エスコンフィールドHOKKAIDO

24年シーズン、プロ野球のパシフィック・リーグで6年ぶりにAクラス入りを果たし、大いに盛り上がった北海道日本ハムファイターズ。その本拠地球場として、23年3月に開業したエスコンフィールドHOKKAIDOは、様々な“初めて”が詰まった複合施設だ。

天然温泉&サウナ「tower eleven(タワーイレブン) onsen&sauna」は、フィールドを一望しながら温泉を満喫できる“世界初”という施設だ。24年7月には、“日本初”の球場内の野球アミューズメントエリアに「towereleven baseball(ベースボール)」がオープン。映像を使った機械で、バッティングやピッチングを楽しめる。シーズンオフには、イルミネーション(11月下旬~)などのイベントも予定されている。

三つのスタジアムはいずれも、ガイド付きの「スタジアムツアー」を行っている。スタジアムの内部まで見学できる貴重な体験だ。試合観戦とはまた違う楽しみ方で、充実した1日を過ごせるスタジアムへ足を運んでみよう。

スタジアムFビレッジ替.jpg
エスコンフィールドHOKKAIDOを中心に、約32ヘクタールもの広さを誇る「北海道ボールパークFビレッジ」には多目的な施設がそろう(写真/©H.N.F.)

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温浴施設では球場内を眺めながら入浴できる内湯のほか、サウナや水風呂も備える(写真/©H.N.F.)

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tower eleven baseballではバーチャルリアリティー技術を使ったリアルな感覚に近いバッティングやピッチング体験が楽しめる(写真/©H.N.F.)

主な施設の料金とデータ
千歳線北広島駅から徒歩25分(シャトルバスは200円)/TEL0570-005-586
◎tower eleven onsen&sauna11時~20時30分/無休/2500円
◎スタジアムツアー(ベーシック)2300円(ホームページから事前予約)
◎tower eleven baseball入場無料(バッティング体験は12球で500円、ピッチング体験は10球で400円)
合計4800円
※ホームページはこちら


文/荒井浩幸

※料金等すべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年12月号)
(Web掲載:2025年3月2日)


Writer

荒井浩幸 さん

1970年、埼玉県生まれ。旅に関することならジャンルを問わず、オールマイティにこなす、旅行ライター。食欲旺盛で、その「実力?」は特に味の店の連続取材の時にいかんなく発揮される! そして、昼はコーヒーを味わい、夜はお酒をたしなむ。旅とともに国内の民俗に関心をもち、研究もしている。

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