【車窓に春風🌸お花見列車】沿線の随所を桜や花々が彩るレトロな路線 天竜浜名湖鉄道(静岡)掛川~新所原(1)

尾奈駅周辺を走る「花のリレー・プロジェクト」のラッピング列車。英国園芸研究家・吉谷桂子さんのデザイン(写真/ピクスタ)
季節の花が車窓を彩る、花の路線としても人気
東京駅からわずか1時間30分で天竜浜名湖鉄道(以下、天浜線)の東端駅、掛川駅に着く。天浜線は内陸を西へ進み、浜名湖の北側をかすめて東海道線に合流する新所原(しんじょはら)駅まで全長67.7キロ、全39駅を約2時間で結ぶのどかなローカル線である。
実はこの路線、桜をはじめ季節の花が車窓を彩る花の路線としても評価が高い。桜には一足早いが、のんびり列車に揺られてみたくなった。
掛川駅を出た1両編成の列車は、住宅街を抜けてゆっくりと進んでいく。列車の先頭に立つと、目の前に大きな空が広がった。天浜線は静岡県で唯一の全線非電化路線。架線などに邪魔されず、存分に景色を楽しめるのだ。
桜木駅の手前辺りから、線路の横に、ちらほらと桜の木が見え始めた。三つ先の原谷(はらのや)駅までは、線路の右に左に桜並木が点在する。細谷(ほそや)駅で途中下車して、線路沿いの道をひと駅歩いてみた。左手には水田が広がり、なんとも開放的な気分だ。のんびり散策しながら、桜の中を走る列車を眺めるのもいいだろう。


天浜線の前身は1935年開業の国鉄二俣線とあって、レトロな趣の駅舎やプラットホームも多く残る。天竜二俣駅の駅前広場には桜の大木があり、古い駅舎との対比が美しい。駅舎の一部やプラットホーム、構内の転車台や扇形車庫、運転指令室などが国の登録有形文化財で、見学ツアー(約40分)も行っている。

気賀駅も、独特の風情がある駅だ。井伊直虎ゆかりの地ということから、ホームには井伊家の家紋の入った赤い垂れ幕がたなびき、線路脇の桜を引き立てる。駅から3分ほど歩けば、都田川沿いの堤防に300本のソメイヨシノが立ち並ぶ。

文/高崎真規子
【車窓に春風 お花見列車】沿線の随所を桜や花々が彩るレトロな路線 天竜浜名湖鉄道(静岡) 掛川~新所原(2)へ続く(4/3公開)
絢爛豪華な姫様の道中行列を再現した伝統行事
姫様道中

江戸時代、大名の姫様たちが東海道の難所を避けるために利用した通称「姫街道」があった浜松市浜名区細江町で、当時の絢爛(けんらん)豪華な行列を再現。3月29日に、気賀駅周辺を駕籠(かご)に乗った姫様を中心に供侍や腰元など約80人が練り歩く。TEL070-8578-1335(浜松市姫様道中実行委員会)
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立ち寄りたい沿線のお店
matcha KIMIKURA 掛川駅フラッグシップストア



オリジナルの抹茶ドリンクが人気
日本茶専門店きみくらの抹茶ブランドとして、静岡県産オーガニック抹茶をベースとしたオリジナルの抹茶ドリンクやスイーツを中心に、掛川産深蒸し茶なども販売。“お茶のまち掛川”を発信する。「掛川産もち米 おこわおにぎり」600円、地元の飲食店とのコラボ商品「抹茶のぐるぐるトースト」450円も人気。2階にはイートインスペースもある。
■7時~19時(イートインは~18時45分)/年末年始休/東海道新幹線掛川駅からすぐ/TEL:0537-64-6633
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