群馬県沼田市の名刹で、10年に1度の御開帳。ヘビゆかりの温泉地ではギネス認定の神輿も

日本一の大天狗面が安置されている迦葉山弥勒寺の中峯堂
中峯堂奥殿にある厨子を特別開帳
群馬県沼田市の玉原(たんばら)高原南にある迦葉山弥勒(かしょうざんみろく)寺で、4月21日から5月28日まで、10年に1度の大開帳が行われる。
同寺は848年開創の古刹(こさつ)。1456年に曹洞宗に改宗した天巽(てんそん)禅師の弟子の一人・中峯(ちゅうほう)が、天狗(てんぐ)の化身だったという伝説が伝わる。特別開帳されるのは「日本一の大天狗面」が安置された中峯堂奥殿にある厨子(ずし)で、普段は見られないご神体を拝することができる。
大開帳期間中は境内で沼田市の特産品も販売。昇殿料は500円。
迦葉山弥勒寺山門
二体の身代わり大天狗が安置されている
同じ沼田市の名所で、東洋のナイアガラと称される「吹割の滝」近くに湧く老神温泉では、ヘビの神様が開湯したという伝説にちなみ、5月9・10日に大蛇まつりを開催する。
今年の目玉は巳年限定の「大蛇みこし特別渡御(とぎょ)」。ギネス世界記録に認定された108.22メートルもの大蛇みこしは9日の15時30分に登場。観光客も飛び入りで担ぐことができる。そのほか、東京・品川区の蛇窪神社江戸みこし(9日)や子ども白蛇みこし、若衆みこし渡御(両日)も行われる。
老神温泉に12年に1度登場する大蛇みこし
子ども白蛇みこし
問い合わせ:迦葉山弥勒寺/TEL:0278-23-9500
老神温泉観光協会/TEL:0278-56-3013
文/中 文子
(出典:「旅行読売」2025年5月号)
(Web掲載:2025年4月20日)