【新・日本の絶景】美しい日本の絶景温泉8選

日本の温泉文化は独特です。天然の温泉の湧き出るところ、海や山、川などのそばに湯船を造り、四季を眺めながら湯あみをする。そんな自然に溶け込むような絶景温泉を温泉カメラマンの杉本圭さんに案内してもらいました。
ひがし温泉(鹿児島・硫黄島)
日本各地の温泉を撮影していて最も美しいと感じているのが、薩摩硫黄(いおう)島の波打ち際に湧く東温泉。海と空のコントラスト、星空、どの時間も美しい。写真は日の出前のマジックアワー。(※東京の硫黄島とは異なる)
蟹場温泉(秋田・乳頭温泉郷)
乳頭(にゅうとう)温泉郷には季節が五つある。春夏秋冬、そして真冬。これほどの雪に包まれると音が吸収され、湯の音しか聞こえなくなる。
たつみ荘(福島・大塩温泉)
ダムの放水で数十年ぶりに現れた幻の露天風呂と朝霧の只見川。現在は川に沈んでしまったが、たつみ荘には雪解けの時期限定で湧く露天風呂が残っている。
ガラッパ荘(鹿児島・湯之尾温泉)
ガラッパとは南九州に伝わるカッパの一種。こいのぼりのシーズンにカッパが見ていたであろう光景を露天風呂から眺める。開放感抜群だが、周囲から見られもするので、ご時世的に難しくなりつつあるかも。
御宿 竹林亭(佐賀・武雄温泉)
客室「山桜」の客室露天風呂。立ち湯に渡された竹を使い、好きな深さ、体勢で、春を感じながら湯につかる。
大釜温泉(秋田・乳頭温泉郷)
紅葉、にごり湯、秋田杉の湯船に木漏れ日。撮影の合間に休憩している時に、お客さんにモデルになっていただいた1枚。
ヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」(鹿児島・指宿温泉)
その壮大な景色に、鎮座する開聞岳に向かって仁王立ちをしてしまう、日帰り温泉の露天風呂。大規模改修中で2025年春まで休館予定。
別府温泉保養ランド(大分・別府温泉郷)
いわゆる“地獄”を囲ったワイルドな泥湯の露天風呂。週末には全身を泥でパックした大勢の入浴者たちが圧巻の光景を作り出す。東九州道の別府明礬(みょうばん)橋を遠望する。
文/杉本 圭