安藤忠雄氏設計による「直島新美術館」 瀬戸内の直島に5月31日オープン

直島・本村地区近くの高台に立つ。地下2階、地上1階の3層で構成(イメージ)ⒸTadao Ando Architect & Associates
直島における安藤忠雄氏設計の10番目のアート施設
公益財団法人福武財団は5月31日、香川県の直島に「直島新美術館」を開館する。
同財団は、ベネッセホールディングスとともに、「ベネッセアートサイト直島」として、瀬戸内の直島、豊島(てしま)、犬島(いぬじま)で現代アートによる地域振興に取り組み、七つの美術館などの運営や「瀬戸内国際芸術祭」の支援を行ってきた。
直島新美術館はベネッセアートサイト直島において、安藤忠雄氏設計の10番目のアート施設。集落の景観になじむよう、黒漆喰(しっくい)の外壁や小石が積まれた塀など、直島の歴史や人々の営みにつながるような外観デザインになっている。
美術館では、日本をはじめアジアの現代アーティストの代表作やコミッションワーク(委託制作)などを中心に企画展示を行うほか、トークイベント、ワークショップといったパブリックプログラムにも取り組み、島内外の多種多様な人々が出会う交流・連携の場としても機能させていく。鑑賞料はオンライン購入1500円、窓口購入1700円。
館内にはカフェも併設。豊島や行き交う漁船など、瀬戸内らしい景色を楽しめる(イメージ)ⒸTadao Ando Architect & Associates
※詳細は公式ホームページで
文/天野久樹
(出典:「旅行読売」2025年6月号)
(Web掲載:2025年5月28日)