備前焼ミュージアムがリニューアル! 備前焼の里・伊部に「備前市美術館」がオープン
エントランスホールにそびえる人間国宝・伊勢﨑淳さん作の備前焼モニュメント
備前焼をはじめ、さまざまなアートを発信
岡山県備前市にあった備前焼ミュージアムが、7月12日、備前市美術館として新しく生まれ変わる。
備前焼の窯元やギャラリーが数多く点在する、赤穂(あこう)線伊部(いんべ)駅から徒歩すぐ。800年の歴史をつなぐ備前焼を中心とした陶芸文化の情報発信はもちろん、現代アートや建築、デザインなど幅広い分野で国内外の芸術作品を紹介していく。
新築された建物のテーマは「素の美」。正面入り口はダイナミックなガラス張りで、エントランスホールでは白い自然石と黒御影石を組み合わせて落ち着いた雰囲気を醸成。館内は作品の美しさが際立つようにと、モノトーンを基調とした色合いでまとめている。
開館記念展として「ピカソの陶芸―いろとかたちの冒険―」(9月28日まで)、「備前の現代陶芸:至極の逸品」(前期は9月28日まで、後期は10月11日〜12月25日)を開催。
ミュージアムショップやカフェ、屋上庭園を望むラウンジ、茶室も備える。
「備前の現代陶芸」から伊勢﨑淳「風雪」2011年
国道2号沿いに立つ備前市美術館
問い合わせ:備前市美術館/TEL:0869-64-1400(7月12日〜)
文/中 文子
(出典:「旅行読売」2025年8月号)
(Web掲載:2025年7月10日)