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【空から灯台】尻屋崎灯台<青森県東通村>

場所
> 東通村
【空から灯台】尻屋崎灯台<青森県東通村>

海から⾒る尻屋崎(しりやさき)の灯台。近くに売店・⾷堂もある

津軽海峡に臨むレンガ造りの灯台

本州最北東端の岬、尻屋崎は霧が発⽣しやすく、海中に岩礁が広がり、「難破岬」と呼ばれていた。尻屋埼灯台は、そんな悪条件に挑む東北初の洋式灯台として約150年前に建てられ、霧笛や⾃家発電など灯台としては⽇本初となる様々な設備が投⼊されてきたという。

訪れた⽇は運よく快晴だった。受付の⽅は「1か⽉ぶりの静かな⾵」と話していた。レンガ造りの灯台としては⽇本⼀⾼く、128段の階段を上ると、津軽海峡が眺められ、その先に⾒える北の⼤地に思いを馳(は)せた。

⼣⽅に閉まるゲートの外に⾞を出してから、⽇没後の撮影に臨んだ。ゲートから灯台まで30分ほど歩く。熊が出ると聞いていたので、⼿をたたいたり、歌を歌ったりしながら、⾃然との距離が近いことを実感した。波の⾳と灯台のモーター⾳だけが響いていた。

ドローン撮影/⻘⾕ 慶

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⽇没が近くなり、灯台に⼩さな光が点灯した

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岩礁があることを知らせる照射灯を併設している

上から 250412_175.jpg
周辺の⾃然は保護され、時期になると在来⾺の末裔「寒⽴⾺(かんだちめ)」が放牧される

ドローン撮影した灯台の動画は👉こちら

【尻屋埼灯台】

高さ:33メートル
初点灯:1876(明治9)年
交通:⼤湊線下北駅からタクシー45分/⼋⼾道⼋⼾ICから120キロ
備考:「⽇本の灯台50選」、国の重要⽂化財
TEL:0175-47-2889(燈光会 尻屋埼⽀所)

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2025年7月号)
(Web掲載:2025年7月17日)


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