【春を味わう旅】“春の魚”サワラ「絶景レストラン うずの丘」

「島の漁師めし 淡路島生サワラ丼」。サワラは春はあっさり、秋~冬は脂がのり濃厚な味わい
産地だからこそ、“生”漁師料理で春を満喫
魚偏(うおへん)に春と書く「鰆(さわら)」は、まさに春の魚。足が早いため、焼き魚、押し寿司(ずし)などで食べるのが一般的だが、「淡路島産の生にこだわっています」と話すのは、絶景レストランうずの丘の料理長・森一仁(かずひと)さんだ。
おすすめメニューは「島の漁師めし 淡路島生サワラ丼」(1870円)。その名の通り、とれたてを口にできる漁師の特権から生まれた料理で、サワラ漁が盛んな五色(ごしき)や洲本を中心に島内約20の食事処がオリジナルの丼を提供。豪華に盛り付けられた春のサワラはあっさりした味わい。また、「島サワラの肉厚バッテラ鮨(すし)」(単品3300円~)は、皮を炙(あ)ぶることで香りが引き立つ。
「島サワラの肉厚バッテラ鮨」は、鮨のみのテイクアウト3780円もある
淡路島で生まれ育ち、島の食材と調理法を知り尽くす料理長・森一仁さん
店名の通り鳴門海峡の絶景を見渡す立地
ほかにもシラスやタイなど春が旬の魚のメニューが豊富だが、見逃せないのは「淡路島のサクラマス」。淡路島では10年前から養殖が始まり、今では30以上の店で提供している。うずの丘ではサクラマス、タマネギ、シイタケ、青菜にレモンをのせたレモン鍋を考案。桜の季節に合わせた3月~5月に提供している。目と舌で、淡路島の春を味わおう。
うずの丘があるのは淡路島南端。食後はうずしお見物も忘れずに。
文/渡辺貴由
営業:10時~15時/火曜休
交通:三宮の神姫バスターミナルから高速バス1時間30分、福良バスターミナル下車後、徒歩3分の「うずしおドーム なないろ館」で無料シャトルバス(3月まで)に乗り換え12分、うずの丘下車すぐ/神戸淡路鳴門道淡路島南ICからすぐ
住所:南あわじ市福良丙936-3
TEL:0799-52-2888
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2025年4月号)
(Web掲載:2025年9月3日)