【いま、会える昭和】昭和の時代へタイムスリップできるミュージアム6選

昭和の街並みが人気の大分県豊後高田市
幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば 【北海道】
名作映画のラストシーンに浸る
1977(昭和52)年に公開され、第1 回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ数々の映画賞を受賞した「幸福の黄色いハンカチ」のラストシーンを再現。無数の黄色いハンカチがはためき、高倉健演じる主人公と倍賞千恵子演じる妻の感動の再会シーンがよみがえる。炭鉱住宅を再現した建物には映画の小道具や写真、来場者からのメッセージなどを展示。古い理容院を改装したカフェもある。夕張ののどかな景色と合わせて楽しみたい。
■4月19日~11月3日の9時30分~16時30分(10月1日~11月3日は~15時30分)/開館期間中無休/550円/石勝線新夕張駅からバス35分、幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば下車徒歩7分/夕張市日吉5-1/TEL:080-3230-0755
北海道の澄んだ青空の下で黄色いハンカチが揺れる
映画に登場したマツダのファミリアが来場者を迎える
山の駅 昭和の学校 【岩手】
廃校に約20万点の品々を展示
廃校となった小学校を利用して2014 年に開館。“ 校長” の照井正勝さんが20年以上かけて東北を中心に収集した電気製品、おもちゃ、レコード、洋服、古本、文具、雑貨、カメラ、時計など約20万点の資料を展示。館内には昭和30年代の高度経済成長期の約25店舗が再現され、電気店、おもちゃ屋、駄菓子屋、文具店、タバコ店などのほか、床屋やパーマ屋などもある。昭和を知る人も知らない人も、昭和の暮らしと社会を体感できる。
■9時~16時30分(11月~3月は10時~15時30分)/火曜(祝日の場合は翌日)休、年末年始休/600円/東北線花巻駅からバス27分、山の駅 昭和の学校前下車すぐ/花巻市下シ沢牛角86-1/TEL:0198-29-4919
昭和の茶の間を再現したコーナーもある
主人との世間話も楽しかった床屋さん
もてぎ昭和館 【栃木】
古いタバコ店で知る昭和の暮らし
茂木(もてぎ)町にはかつて旧日本専売公社の工場があり、「タバコの町」として栄えた歴史がある。町の中心部に立つ1966(昭和41)年築の店舗を改装して2024年4月にオープンした館内にはタバコ店が再現され、古い自販機やタバコなどを展示。また「昭和のお茶の間」にはブラウン管テレビ、ちゃぶ台などが置かれ、昭和の日常がよみがえる。4月29日には、隣接する店舗を駄菓子屋をテーマに改装して「第2 もてぎ昭和館」がグランドオープン。
■10時~12時、13時~16時(土・日曜、祝日は10時~16時)/月・火曜(祝日の場合は水曜)休(繁忙期は要問い合わせ)/無料/真岡鐵道茂木駅から徒歩5分/茂木町茂木1659-2/TEL:0285-63-5644(茂木町商工観光課)
町民から寄贈された品々が並ぶ。古いタバコの自販機では木製のキーホルダーも販売
昭和のお茶の間
昭和日常博物館 【愛知】
生活の変化を記録し、伝える
昭和30年代以降の暮らしを紹介。家電製品から自動車やバイク、日常のゴミとなるような防虫剤などの袋まで、約16万点を収集。懐かしさを伝えるだけでなく、生活の変化を記録し後世に伝える。スキー、キャンプ、フィッシング、登山など、日常を離れたレジャーの際に携帯した道具を展示。福祉と連携し、思い出を語り合うことで認知症予防などにも取り組む。
■9時~16時40分/月曜(祝日の場合は翌日)休、毎月末日休(詳細は要問い合わせ)、特別整理期間休、年末年始休/無料/名鉄犬山線西春駅から徒歩25分/北名古屋市熊之庄御榊53/TEL:0568-25-3600
レトロな看板や街灯が懐かしさを醸している
駄菓子、タバコの店も再現されている 写真/昭和日常博物館
日本自動車博物館 【石川】
昭和の街を走った名車の数々
日本国内で走っていた車を収集し、約800台を所有。使用していた当時の状態で常時約500台を展示している。歴代のクラウンやスカイラインなど昭和に一世を風靡(ふうび)した車のほか、大型バスやトラック、外国のクラシックカーなど、貴重な車両の数々に感銘を受ける。1926(昭和元)年から10年ごとに区切って、各年代を代表する車をセレクトして展示する。ミュージアムショップもある。
■9時~16時30分/祝日を除く水曜休、年末休/1200円/北陸新幹線加賀温泉駅からバス40分、日本自動車博物館下車すぐ/小松市二ツ梨町一貫山40/TEL:0761-43-4343
庶民の憧れだったクラウンを展示するコーナー
1995年に現在地に移転。建物はレンガ造り
昭和ロマン蔵 【大分】
デジタル技術も駆使して紹介
“昭和の町”で知られる豊後高田市にある。豪商・野村家が1937(昭和12)年に建てた米蔵を改装し、約6万点のおもちゃを公開する「駄菓子屋の夢博物館」、昭和30 ~ 40 年代の暮らしを再現した「昭和の夢町三丁目館」、絵に描いたキャラクターが大型スクリーンで郷土芸能を披露する「チームラボギャラリー昭和の町」の3館からなる。昭和レトロファッションをレンタルして(1着1000 円)散策も楽しめる。郷土料理が味わえるレストランを併設する。
■10時~16時30分(土・日曜、祝日は9時~)/年末休/3館共通券1200円など/日豊線宇佐駅からバス10分、豊後高田バスターミナル下車すぐ/豊後高田市新町989-1/☎0978・23・1860
「駄菓子屋の夢博物館」。収蔵品は30万点以上
自分が描いた絵が踊り出す「チームラボギャラリー昭和の町」
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2025年5月号)
(Web掲載:2025年9月27日)