【旅して開運】運気を上げるお祭りと招福のイベント 星野リゾート青森屋<青森>
雪の舞う夜に楽しみたい冬限定の「ねぶり流し灯篭」を行う露天風呂「浮湯」
温泉宿に泊まって開運?
温泉宿に泊まって開運?そんな滞在ができると聞いてやってきたのが、青森文化のテーマパークのような古牧温泉の宿「星野リゾート 青森屋」。季節ごとにテーマが変わるイベントが楽しみで、冬季の12月4日~3月31日(2025年は12月3日~26年2月28日)は福を招くイベント「わっつど開運まつり」を開催している。
リンゴジュースが出る蛇口や、お祭り屋台が並ぶ1階の「じゃわめぐ広場」がイベント会場で、伝統のねぶた師が仕立てた7体のねぶた七福神が迎えてくれる。「青森では12月に入ると七福神を日ごとに祀(まつ)る年取り行事を行います。その風習にちなんだねぶたです」とスタッフは話す。
縁日気分で開運を招くアクティビティーも用意され、今年は「でっただだるま落とし」という高さ約2メートルの巨大なだるま落としが初登場。こまをはじき飛ばすためのアイテムは、恵比寿天のタイなど七福神の持ち物をモチーフにしていて、授かりたいご利益によって選ぶ。ほかにも、ねぶたでできたマグロを釣り上げて運勢を占う「鮪一本釣りみくじ」、福を呼ぶ郷土玩具や伝統工芸品が出てくる「福ガチャ」などが楽しめる。

福を招く七福神のねぶたは間近に眺めると大迫力。記念撮影すると運気がアップするかも

「でっただだるま落とし」のだるまは勇ましい表情のねぶた、こまは輪切りのリンゴがモチーフ

大トロ(大吉)、中トロ(中吉)とマグロにちなむ運勢が書かれた「鮪一本釣りみくじ」

福を呼ぶと言われる南部地方の八幡馬や津軽の鳩笛などが入る「福ガチャ」
この時期に訪れるもう一つの魅力が、男女別の大浴場にある露天風呂「浮湯」で楽しめる冬季限定の「ねぶり流し灯篭(とうろう)」だ。池に張り出している湯船の周囲に、雷神をモチーフにした大型ねぶたと、宿泊者が願いをしたためた小灯篭が浮かぶ。12月から本格的に降り始める雪景色とのコラボは幻想的だ。天然の保湿成分であるメタケイ酸が豊富で、とろみのある温泉を堪能しながら、時間を忘れて眺めたい。
2024年に新設された「青森ねぶたサウナ」や、夕食後に青森四大祭りのショーを鑑賞できる「みちのく祭りや」もあり、夜も楽しみが尽きない。翌日は広大な敷地の一角にある共同浴場「元湯」で「津軽びいどろ」の窓ガラスから差し込む朝日を浴びながら風呂につかり、冬だけの「ストーブ馬車」で雪景色の公園を巡るのもいいだろう。

地域に愛されている公衆浴場の「元湯」も敷地内にある。朝5時~9時は宿泊者専用

雪景色の公園を巡るなら、薪ストーブで暖を取れるストーブ馬車で(1周20分1650円)
周辺の開運スポットでは、八戸市・種差(たねさし)海岸にある蕪嶋(かぶしま)神社がおすすめ。本土と地続きになった蕪島の頂上に鎮座する神社で、蕪が株と同じ読みなことから、株価や人望の株が上がるご利益があるそうだ。ウミネコ繁殖地として国の天然記念物になっていて、2月~8月には3万羽以上が飛来。フンに当たると運が付くとも言われている。

弁財天を祀り、商売繁盛や漁業安全の守り神として地元の人々の信仰を集める蕪嶋神社。火災で焼失した社殿は2020年に再建(写真/ピクスタ)
モデルコース
<1日目>
青い森鉄道三沢駅
↓(徒歩15分)
星野リゾート 青森屋<泊>
<2日目>
三沢駅
↓(青い森鉄道20分)
八戸駅
↓(八戸線20分)
鮫駅
↓(徒歩14分)
蕪嶋神社
星野リゾート 青森屋

(左)食事は割烹着のかっちゃ(お母さん)が迎えるビュッフェレストラン「のれそれ食堂」で。旬の海産物の炉端焼きなどが並ぶ( 右)伝統工芸品を配した客室「あずまし」
TEL:050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
料金:1泊2食2万3000円~
客室:236室
住所:三沢市古間木山56
交通:東北新幹線八戸駅から青い森鉄道20分、三沢駅下車徒歩15分。または三沢空港から送迎20分(要予約) /第二みちのく有料道路六戸JCTから2キロ
※公式サイトは👉こちら
文/野水綾乃
※記載内容は掲載時のデータです。詳細は公式サイトでご確認ください。
(出典:旅行読売2025年1月号)
(Web掲載:2025年11月3日)


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