【旅して開運】福を招く開運の旅4選
神社や寺院にお参りしたり、初日の出を拝んだり、縁起物を飾ったり……。福を招くための「開運の旅」を4選ご紹介します。
🎍 ひたちなか <茨城>
鉄道がご神体の神社で長寿を願う ⛩

駅構内にあるひたちなか開運鐵道神社。鳥居はレール

お守りやご朱印、御駅印は、那珂湊駅で頒布している

常磐線と接続する勝田(かつた)駅を始発駅とするひたちなか海浜鉄道湊線は全長14.3キロ。終点の阿字ヶ浦駅には、同線で44年間活躍した気動車「キハ222」をご神体とする、ひたちなか開運鐵道神社がある。2021年、市民団体の三鉄ものがたり実行委員会がクラウドファンディングで資金を集め建立した。無事故で長寿命だった車両にあやかって交通安全や健康長寿のほか、沿線の勝田、金上(かねあげ)、殿山(とのやま)駅にちなんで勝負運、金運、出世運のご利益も期待できるという。
同駅から徒歩2分の堀出(ほりで)神社境内にある、19年建立のほしいも神社もユニーク。特産品のほしいもにちなみ、「ほしいもの」は全て手に入るようにという願いが込められており、鳥居は黄金色。干支(えと)の巨大地上絵、獅子舞、和太鼓などの正月イベントを行う国営ひたち海浜公園も訪れたい。
ひたちなか開運鐵道神社
境内自由。車殿(車内)の見学はイベント時のみ/無休/ひたちなか海浜鉄道湊線阿字ヶ浦駅内/ひたちなか市阿字ケ浦町/✉info@3tetsu.org(三鉄ものがたり実行委員会)
🎍 弥彦 <新潟>
越後一宮で開運祈願、地酒も入手 ⛩

彌彦神社の拝殿。背後には弥彦山がそびえる

1838年創業の弥彦酒造は越後一宮に仕える御神酒蔵

「幸運 純米吟醸」
越後平野の中央にあり、越後国一宮でもある彌彦神社は、地元では「おやひこさま」として愛され、正月には参詣者向けに臨時列車も運転されるなど、名実ともに新潟県を代表する神社の一つだ。弥彦山(標高634メートル)の山麓にある境内は、樹齢400年を超える杉やケヤキに囲まれ、パワースポットとしても有名。祭神は越後開拓の祖神とされる天香山命(あめのかごやまのみこと)で、商売繁盛、五穀豊穣(ほうじょう)、恋愛成就などのご利益があるとされる。境内の内外には摂社や末社があり、これらも巡ることで、運気向上につなげたい。弥彦山ロープウェイを使えば冬でも簡単に行ける弥彦山頂の御神廟(ごしんびょう)も訪れたい。越後の山々や日本海の絶景も楽しめる。
御神酒(おみき)の蔵元で、弥彦山の伏流水を使った醸造を行う弥彦酒造には「幸運」ラベルの酒もあり、土産におすすめ。
彌彦神社
境内自由/無休/弥彦線弥彦駅から徒歩15分/弥彦村弥彦2887-2/TEL:0256-94-2001
弥彦酒造
9時~17時/土・日曜、祝日休/弥彦線弥彦駅から徒歩25分/弥彦村上泉1830-1/TEL:0256-94-3100
🎍 鳥取 <鳥取>
因幡伯耆國 開運神社巡り ⛩

全国から参詣者が訪れる金持神社

開運トートバッグに各神社のスタンプを集めて開運祈願
鳥取県観光連盟が企画・開催している神社巡り。かつて因幡国(県東部)や伯耆国(西部)と呼ばれていたエリアに点在する、干支にちなんだ12社と縁起の良い字を冠した8社を巡る。オリジナルの旅印手帖(てちょう)2200円、開運トートバッグ1700円、開運手ぬぐい700円などに、各神社に置かれたスタンプを押し、自分だけの開運グッズを作る。広域にわたるため、数回に分けて車で参詣するのがいいだろう。
県西南部の日野町や日南町には、金運や幸福にご利益のある神社が集まっている。宝くじの当選など、金運や開運のご利益で有名な金持(かもち)神社をはじめ、福成(ふくなり)神社、福榮(ふくさかえ)神社、樂樂福(ささふく)神社があり、あわせて回るのが良さそうだ。
日野町交流センター「リバーサイドひの」では「金持神社正式参拝プラン」も用意している。
鳥取県観光連盟
TEL:0857-39-2111
金持神社
境内自由(札所は10時~16時)/無休/伯備線根雨駅からバス30分、金持神社前下車すぐ/日野町金持74/TEL:0859-72-0481
🎍 下関 <山口>
福を呼ぶ「ふく」尽くしと海の絶景 ⛩

早朝からにぎわう唐戸市場

青い海と朱色のコントラストが美しい福徳稲荷神社
玄界灘、瀬戸内海、関門海峡に面し、フグの取扱量日本一という下関市。当地では、フグと濁らずに「フク」と呼ぶ。冬の味覚、フクを食べ、幸福を呼び込みたい。卸売市場である唐戸(からと)市場には新鮮なフクが集まり、観光客も店舗や食堂での購入や食事ができる。金・土曜(10時~15時)、日曜、祝日(8時~)に開かれる「活きいき馬関街(ばかんがい)」では、多くの海鮮屋台が出店し、すしやフク汁、唐揚げなど、とれたての魚介料理が格安で提供される。市場隣接のカモンワーフにも食堂街があるほか、フク関連の土産もそろう。
市中心部から車で40分ほどの福徳稲荷神社も訪れたい。海を見下ろす高台にある古社で、大鳥居越しに水平線に沈む夕日や千本鳥居など、美しい景色が楽しめることでも知られる。開運、商売繁盛、家内安全など、ご利益も色々ある。
唐戸市場
店舗により異なる/不定休/山陽線下関駅からバス7分、唐戸下車徒歩4分/下関市唐戸町5-50/TEL:083-231-0001
福徳稲荷神社
境内自由/無休/山陰線湯玉駅から徒歩22分/下関市豊浦町宇賀2960-1/TEL:083-776-0125
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2025年1月号)
(Web掲載:2025年11月9日)


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