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【はじめてのひとり旅の宿】旅籠しび荘 <鹿児島・紫尾温泉> おこもり宿で 温泉にひたる

場所
> さつま町
【はじめてのひとり旅の宿】旅籠しび荘 <鹿児島・紫尾温泉> おこもり宿で 温泉にひたる

内湯には二つの源泉をかけ流す浴槽が別々にある

かけ流しの硫黄泉と品数充実の夕食に大満足

紫尾温泉は鹿児島県北西部のさつま町にある秘湯。紫尾神社拝殿の下に源泉があり、「神の湯」とも呼ばれる。温泉宿4軒のうち、クチコミ評価が高い旅籠しび荘は神社の向かいにある。全5室と小さいが、シングルルームが2室ある、ひとり旅歓迎の宿だ。

宿の温泉は男女別の内湯と貸切露天風呂(無料)があり、館内で温泉三昧できる。内湯には源泉が異なる湯船が二つあり、最初に四角いぬるめの湯に入って温度に慣れることで、熱い楕円形の湯にも難なく入れる。ほのかに硫黄の香りがする単純硫黄泉の源泉かけ流しで、pH9以上とアルカリ性が強く、湯上がりはお肌がすべすべする美肌の湯だ。

③どこかに入れば(サブの所に入れてメインとサブを組み合わせても可)しび荘外観.jpg
こぢんまりとした宿は民家のような趣

④サブ しび荘露天.jpg
川に面した貸切露天風呂。意外と広く、気分爽快だ

②右下の下 IMG_1935.jpg
ひとりで快適に過ごせる客室

食事処は衝立(ついたて)などで仕切られ、ひとりでも気兼ねなく食事を楽しめる。料理は季節によって変わるが、小鉢、前菜、お造りがテーブルに置かれ、後から焼き物、替わり皿、炊き合わせ、強肴(しいざかな)、最後にミニしゃぶしゃぶまで出て、まずはボリュームに驚愕(きょうがく)。その上、どの料理も美味なので大満足だった。お酒も各種あり、特に芋焼酎と日本酒、地ビールが豊富にそろっている。東京からは遠いが、一度行けばリピートしたくなる宿だ。

➀右下の上 しび荘夕食1.jpg
夕食の一部。この後もたくさんの料理が出て驚く

文・写真/藤田 聡

藤田聡_正_400.jpg

ふじた さとし(温泉研究家)

◎1964年、東京都生まれ。JTB能力開発主催の第1回温泉旅行検定試験で全国1位となり、「温泉旅行博士」の称号を授与され、翌年も連覇。情報サイトのAll About「温泉」ガイド。入浴した温泉数は数千以上


旅籠しび荘
TEL:0996-59-8001
住所:さつま町紫尾2168
【ひとり泊データ】
条件:休館日の月・火曜を除く通年可
客室:トイレ付き約7畳シングルなど(全5室)
食事:夕・朝食= 食事処
料金:素泊まり7800円~、1泊朝食8900円~、1泊2食1万2200円~
交通:鹿児島空港からバス44分または九州新幹線出水駅からバス37分の宮之城下車、タクシー20分/九州道横川ICから35キロ

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年3月号)
(Web掲載:2025年12月2日)


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