たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

【旅する喫茶店】Café 1894(東京)

場所
> 千代田区
【旅する喫茶店】Café 1894(東京)

クラシックな趣の店内でアート鑑賞の余韻に浸りたい


洋風建築の趣あるミュージアムカフェ・バー

「Café 1894」は2010年開館の三菱一号館美術館に併設されたカフェ。元々この敷地には1894年竣工の丸の内初のオフィスビルがあった。旧岩崎邸などを手がけたジョサイア・コンドル設計の洋風建築だったが、老朽化により1968年に解体。その建物を当時の資料などを活用して可能な限り忠実に復元、美術館として甦(よみがえ)らせたのだ。

カフェがあるのは旧銀行営業室だった所で、銀行の窓口だったカウンターなども復元された。目を見張るのが、2階層吹き抜けの高い天井。太い柱の上部を飾る荘厳な彫刻も、残った部材を元に手彫りで仕上げたとのこと。優雅な空間に思わずため息が出る。

ゆったりした革の椅子に腰を下ろすと、高い窓から柔らかな光が差し込み、別世界に誘(いざな)われたような気分だ。広々とした店内は常に満席の人気ぶりだが、心地よいざわめきの中で落ち着いた時間が過ぎていく。

02_A3_276-295-293_中.jpg
レンガ造りの三菱一号館美術館。カフェの入り口は馬場先通り沿い

04_B131578_2M.jpg
天井が高く開放感あふれる店内

画家たちのパレットをイメージした、見た目も美しいランチメニューの「パレットプレート」、カフェメニューの「自家製クラシックアップルパイ」など、粋を凝らした人気メニューに加え、会期中には展覧会コラボメニューも提供する。

丸の内の人気スポットとして、美術館来館者以外も連日多くの人が訪れる。訪問の際は予約(31日前から受付)がおすすめだ。

03_デザート_アップルパイ_L.jpg
サクサクのパイ生地の自家製クラシックアップルパイ1400円

文/高崎真規子


Café 1894

東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館1階
TEL:03-3212-7156
営業:11時~L.O.14時、14時30分~L.O.16時30分、17時~L.O.22時/不定休(貸切あり、要問い合わせ)
交通:東京駅丸の内南口から徒歩5分

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2025年12月号)
(Web掲載:2026年1月12日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

Related stories

関連記事