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【鉄道ひとり(一人)旅】観光列車「はなあかり」で日本海へ、旬のカニと外湯巡りを楽しむ<山陽線-播但線-山陰線>

場所
> 大阪市、豊岡市、美方郡
【鉄道ひとり(一人)旅】観光列車「はなあかり」で日本海へ、旬のカニと外湯巡りを楽しむ<山陽線-播但線-山陰線>

観光列車「はなあかり」のデザインは株式会社イチバンセンの川西康之氏が担当。2025年度のグッドデザイン賞を受賞(写真/JR西日本)

関西屈指の産地でカニを楽しもう

季節ごとに運行エリアを変えながら西日本の魅力を伝える「はなあかり」は、2024年10月に登場した観光列車。カニのシーズンに合わせて2026年3月8日まで(2月の一部と木曜を除く毎日)大阪-浜坂駅間で特急「かにカニはまかぜ」に増結して運行する。関西屈指の産地でカニを楽しもうと豪華列車に乗り込んだ。

車内は沿線に咲く草木花をイメージしたシックな内装で、カーテン止めの京組紐(くみひも)タッセルなどの装飾に和の趣を感じさせる。ゆったりした空間も目を引き、グリーン車の2号車と3号車は、左右1列の独立席というぜいたくさ。席は360度回転し、景色も眺めやすい。ほかにも2人用と3~4人用のボックス席もある。

ワンランク上のひとり旅ならスーペリアグリーン車の1号車がおすすめ。個室仕立ての広々とした2人用ボックス席だが、1人利用もできる。本革張りのシートは座り心地が良く、姫路張子(はりこ)など沿線地域の工芸品やアート作品が飾られ旅情を誘う。

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「籠」をイメージした快適な1号車のスーペリアグリーン車(写真/JR西日本)

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城崎で約300年の歴史を誇る麦わら細工をはじめ、飾り棚の工芸品などにも注目(写真/JR西日本)

2号車にはフリースペース「サロン」があり、明石(あかし)-香住(かすみ)駅間で香住ガニの「蟹(かに)みそ」や日本酒といった沿線の特産品、飲み物のほか、「はなあかり」オリジナルグッズを販売。3月3日は加古川-城崎温泉駅間の車内で、加古川観光協会による特産品の販売や観光パンフレットの配布も実施する。

自分の席に戻り、山里の景色を眺める。城崎温泉駅を過ぎて間もなく、リアス海岸と鈍色(にびいろ)の空が織りなす冬の日本海の景観が広がった。

終着駅の浜坂は、大山(だいせん)の火山灰が堆積した栄養満点の漁場で育った良質なズワイガニの産地として有名だ。昼食に待望のカニ料理を味わい尽くし、復路も「はなあかり」に乗車。城崎温泉駅で途中下車し、外湯を巡りながら街を散策して大阪へ。豪華列車とカニ料理、そして名湯で癒やしを堪能する優雅な大人のひとり旅となった。

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「味波季(あじなみき)」で人気の「かに膳」5500円。「焼がに」、「かにのお造里」、「かにの天婦羅」、「かに味噌」など、カニ尽くしの内容に大満足

5 城崎温泉街並み_DSC01434.jpg
街の中心に大谿(おおたに)川が流れ、風情豊かな景観が広がる城崎温泉。川沿いには、外湯として気軽に温泉を楽しめる地蔵湯や柳湯などがある

マル海渡辺水産 味波季 <浜坂>

海産物魚市場にある水産会社直営のレストラン。浜坂などの漁港から上質な松葉ガニを大量に仕入れ、良心価格で提供。3月31日まで期間限定のかに膳(5500円)と蟹三昧(かにざんまい<7700円>)は1人でも注文でき、かにすき鍋などが味わえる。直売所もあり生・ゆでの松葉ガニを販売。
■11時~15時(魚市場は8時~16時30分)/不定休/山陰線浜坂駅から徒歩15分/TEL:0796-82-5001

6 空撮写真.jpg

モデルコース_兵庫.jpg
コースアドバイス
◉はなあかりの料金は大阪-浜坂の場合、片道グリーン車指定席1万680円、スーペリアグリーン1万9270円(1人利用時。2人利用時はひとり1万2880円)。
◉城崎温泉で泊まるなら、浜坂16:06発→城崎温泉17:01着の普通列車がおすすめ。

文/児島奈美


※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2026年3月号)
(Web掲載:2026年3月23日)


Writer

児島奈美 さん

神戸生まれ。学生時代にバイクで北海道、九州、信州を巡って旅に目覚め、約40か国渡航。1か月のキャンプ旅でも太って帰ってくる食いしん坊で、現在は、旅・グルメ・人物インタビューを中心に、ガイドブックや雑誌、Webなどの制作に携わる。「旅行読売」ではルポがメイン。鉄子や歴女の道も着々と歩む。

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