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【歩く旅】晴海通りを都心から湾岸へ、橋を渡り、東京の歴史をたどる<銀座・築地・豊洲>(1)

場所
> 千代田区、中央区、江東区
【歩く旅】晴海通りを都心から湾岸へ、橋を渡り、東京の歴史をたどる<銀座・築地・豊洲>(1)

晴海運河沿いを豊洲大橋へ向かって歩く

江戸時代から始まった湾岸エリアの埋め立て

湾岸エリアの埋め立ては、江戸時代から始まり、明治以降はさらに加速した。晴海通りは、東京の中心から埋め立てによって拡大、発展した湾岸に向かう道。それに伴い、多くの橋も架けられた。歴史をたどりながら歩いてみることにした。

桜田門駅から徒歩5分、皇居内堀に架かる祝田(いわいだ)橋は日露戦争勝利記念の凱旋(がいせん)道路開通の際に架けられた橋。その目の前の交差点から晴海通りが始まる。日比谷公園の少し先の数寄屋橋公園には、数寄屋橋の碑が立つ。江戸城外の外濠に架けられていたが、1958年に高速道路の建設に伴い埋め立てられた橋で、今も通りや地名にその名が多く残る。

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桜田門駅から皇居内堀に沿って祝田橋へ

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都心の桜にいやされる。日比谷公園のかもめの広場(写真/ピクスタ)

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数寄屋橋公園すぐの数寄屋橋交差点。晴海通りと外堀通りが交差する地点にある

大きなスクランブル交差点を渡ると日本を代表する繁華街、銀座である。明治期に西欧風のレンガ造りの街になり、隣接する新橋駅から西洋の輸入品が入ってきた。当時から先進的な街だったという。銀座4丁目の交差点には、和光の時計塔がそびえ、銀座三越のライオン像がたたずむ。交差する中央通りには、海外の高級ブランド店がひしめいている。

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和光の時計塔。前身の服部時計店の創業は1881年

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銀座三越の正面玄関にあるライオン像。前身の越後屋創業300年の記念事業として、1972年に誕生

周りを見れば、楽しそうに闊歩(かっぽ)する外国人旅行者たち……。そのにぎわいは、歌舞伎座から築地場外市場まで続く。場内市場は豊洲に移転したが、寿司屋などの飲食店や販売店が軒を連ねる場外市場は健在だ。

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2013年竣工の5代目歌舞伎座。日本で唯一の歌舞伎専用劇場で、初代の建物は1889年に竣工

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築地場外市場。新鮮な海産物、寿司、精肉、乾物、調理器具などの店が400あまり並ぶ

左手には築地本願寺が姿を見せる。1923年の関東大震災で焼失したが、34年に再建。建築家伊東忠太(ちゅうた)氏による古代インド仏教建築は見事だ。本堂など数か所が国の重要文化財に指定されている。

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江戸の大火後に埋め立てられた築地は、明治期には外国人居留地ができ、大正期に日本橋から魚河岸(うおがし)が移ってきた。境内のガラス張りのカフェで本堂を眺めながら、かつての築地の風景を思い浮かべた。

文/高崎真規子 写真/三川ゆき江ほか

【歩く旅】晴海通りを都心から湾岸へ、橋を渡り、東京の歴史をたどる<銀座・築地・豊洲>(2)へ続く(4/8公開)

築地本願寺カフェTツムギsumugi

築地本願寺のインフォメーションセンター内にあるカフェ。一面の大きなガラス窓からは本堂や境内を眺められ、ゆったりと和テイストのドリンクやごはん、スイーツを味わえる。「炙(あぶ)りサーモンとアボカドの鯛出汁(だし)茶漬け」1540円など、ランチメニューも豊富。マグで淹(い)れる日本茶とのセットもある。
■8時~ 17 時30 分/無休/地下鉄日比谷線築地駅からすぐ/中央区築地3-15-1/TEL:03-5565-5581

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晴海通り

千代田区内堀通りの祝田橋交差点から、中央区銀座、築地、勝どき、晴海を通り、江東区東雲(しののめ)の湾岸道路の東雲交差点まで続く約6キロの通り。関東大震災の復興を目指して作られた道路の一つ。勝鬨橋を除いて6~10車線。

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国道20号の内堀通りの祝田橋交差点から、晴海通り(国道1号)となる

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◉モデルコース
[ 徒歩距離◎6.5キロ ]
[ 徒歩時間◎1時間50分 ]

地下鉄千代田線桜田門駅 START
 ⬇ 300メート(5分)
祝田橋
 ⬇ 900メートル(15分)
数寄屋橋公園
 ⬇ 300メートル(5分)
銀座三越ライオン像
 ⬇ 850メートル(14分)
築地本願寺カフェ Tsumugi
 ⬇ 650メートル(11分)
勝鬨橋
 ⬇ 1.5キロ(25分)
晴海臨海公園
 ⬇ 750メートル(12分)
豊洲大橋
 ⬇ 1キロ(16分)
豊洲 千客万来
 ⬇ 200メートル(3分)
ゆりかもめ市場前駅 GOAL

■問い合わせ/銀座〜晴海エリアはTEL:03-6228-7907(中央区観光協会)/豊洲エリアはTEL:03-6458-7400(江東区観光協会)

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2026年4月号)
(Web掲載:2026年4月7日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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