たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

【歩く旅】晴海通りを都心から湾岸へ、橋を渡り、東京の歴史をたどる<銀座・築地・豊洲>(2)

場所
> 千代田区、中央区、江東区
【歩く旅】晴海通りを都心から湾岸へ、橋を渡り、東京の歴史をたどる<銀座・築地・豊洲>(2)

1940年開通の勝鬨橋は現存する数少ない可動橋だが、1970年を最後に開閉は中止。現在は長寿命化工事中で、大半が木製の板で囲われている(写真/ピクスタ)

運河と橋の独特な景観を楽しむ

【歩く旅】晴海通りを都心から湾岸へ、橋を渡り、東京の歴史をたどる<銀座・築地・豊洲>(1)から続く

隅田川に架かる勝鬨(かちどき)橋を渡り、勝どきエリアに向かう。都会の繁華街から一変し、のどかな水辺の風情が広がる。勝どきからその先の湾岸エリアは、工業や物流などの発展のため、明治以降の埋め立てによってできた地域。運河と橋が多く、独特の雰囲気がある。

勝どきから晴海へは〝世界でも例のない運河にかかる動く歩道専用橋〟と謳(うた)われたトリトンブリッジを渡る。ガラス張りの窓からは、朝潮(あさしお)運河に架かるいくつもの橋が見える。晴海側には2009年に朝潮運河親水公園がオープン。遊歩道が整備され、桜並木も植えられている。

8 20260129ym_atari067.jpg
勝鬨橋を渡り、勝どき方面に向かう

11 20260129ym_atari063.jpg
朝潮運河に架かる全長94メートルのトリトンブリッジ

晴海臨海公園の水辺のテラスに出ると、キラキラと晴海運河が輝いていた。対岸は豊洲だ。晴海と豊洲は1940年開催予定の日本万国博覧会の会場予定地にもなったが、戦争のため博覧会は中止。戦後は晴海に大きな見本市会場が立ち、豊洲はエネルギー基地として工場が林立した。

ここ30年の間に再開発が進み、大きく変貌。今や、高層ビルや商業施設が立ち並び、ビルのそばを走るゆりかもめは未来の鉄道のようだ。

「豊洲は東京湾に面していることもあり、水辺の開放感と都市の先進性を同時に楽しめるエリアなんです」と、江東区観光協会の担当者。運河沿いの景色は、昼夜で表情を変える。

晴海運河沿いを歩き、豊洲大橋を渡る。左手には高層ビル群の間に東京スカイツリー、右手にはレインボーブリッジ。スケールの大きさに目を見張る。豊洲市場は目と鼻の先だ。

皇居の近くから湾岸エリアまで、1日で東京のいろいろな顔を見た気がした。

文/高崎真規子 写真/三川ゆき江ほか

12 20260129ym_atari021.jpg
豊洲大橋から豊洲駅方面の眺め。橋の真ん中にはベンチもある

豊洲 千客万来

温泉と食をテーマにした大型複合施設。食楽棟「豊洲場外市場」には約70の飲食店・物販店が軒を連ね、新鮮な海産物、寿司やうなぎ、コロッケ、ラーメン、スイーツと日本のグルメが一堂に会する。温浴棟「東京豊洲 万葉倶楽部(くらぶ)」は、湯河原温泉と箱根湯本温泉から運んだ湯を使用。都心で温泉を堪能できる。

【豊洲場外市場】10時~22時(店舗により異なる)/無休/ゆりかもめ市場前駅から徒歩4分/江東区豊洲6-5-1/TEL:03-3533-1515
【東京豊洲 万葉倶楽部】24時間/無休/入館料3850円(入湯税別途150円、深夜3時以降3000円増)/無休/江東区豊洲6-5-1/TEL:03-3532-4126

17 メイン万葉倶楽部.jpg

18 豊洲目抜き大通り_C1A1601.jpg

晴海通り

千代田区内堀通りの祝田橋交差点から、中央区銀座、築地、勝どき、晴海を通り、江東区東雲(しののめ)の湾岸道路の東雲交差点まで続く約6キロの通り。関東大震災の復興を目指して作られた道路の一つ。勝鬨橋を除いて6~10車線。

1hMNTzGyhoGKoBr1773368879_1773368890.png
国道20号の内堀通りの祝田橋交差点から、晴海通り(国道1号)となる

地図_豊洲.jpg


◉モデルコース
[ 徒歩距離◎6.5キロ ]
[ 徒歩時間◎1時間50分 ]

地下鉄千代田線桜田門駅 START
 ⬇ 300メート(5分)
祝田橋
 ⬇ 900メートル(15分)
数寄屋橋公園
 ⬇ 300メートル(5分)
銀座三越ライオン像
 ⬇ 850メートル(14分)
築地本願寺カフェ Tsumugi
 ⬇ 650メートル(11分)
勝鬨橋
 ⬇ 1.5キロ(25分)
晴海臨海公園
 ⬇ 750メートル(12分)
豊洲大橋
 ⬇ 1キロ(16分)
豊洲 千客万来
 ⬇ 200メートル(3分)
ゆりかもめ市場前駅 GOAL

■問い合わせ/銀座〜晴海エリアはTEL:03-6228-7907(中央区観光協会)/豊洲エリアはTEL:03-6458-7400(江東区観光協会)

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2026年4月号)
(Web掲載:2026年4月8日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

Related stories

関連記事