【歩く旅】西日本の美しい道 4選<旧国鉄倉吉線廃線跡・吹屋・島原・竹富島>
春は町歩きや街道歩きが楽しい季節です。桜の名所を巡ったり、水辺の絶景を眺めに行ったり。ご当地グルメを食べ歩くのもよいでしょう。日本各地の美しい道を歩きながら、春ならではの風景を探しに行きましょう。西日本の道を4選紹介します。
旧国鉄倉吉線廃線跡<鳥取>
竹林の葉音がざわめく廃線跡
鳥取県中部の倉吉駅から山守(やまもり)駅までの20キロを結んでいた旧国鉄倉吉線は、1985年に廃線となった。関金―山守駅間は廃線跡ウォーキングコースとして整備され、山守トンネル手前の約2キロは線路が残る。レールの間から竹が生える景色が人気だ。倉吉駅からはバスで関金庁舎へ向かい、そこから予約制の乗合タクシーで廃線跡観光案内所まで行くのが便利。春と秋にウォーキングイベントが開催される。

廃線跡観光案内所から1.2キロほどにある「竹林エリア」

ホームが残る泰久寺駅跡
◉モデルコース
[徒歩距離◎7.8キロ][徒歩時間◎2時間]
廃線跡観光案内所 START ➡ 泰久寺駅跡 ➡ 山守トンネルで折り返し ➡ せきがね湯命館 ➡ 関金庁舎前バス停 GOAL
※関金庁舎前バス停までは山陰線倉吉駅からバス37分
■問い合わせ/TEL:0858-24-5371(倉吉観光MICE協会)
吹屋<岡山>
赤色の家々が続く温かな空間
岡山県中西部に位置する高梁(たかはし)市吹屋地区は、西日本有数の銅山の町であったとともに、鉱山の副産物を原料とした赤色の顔料「ベンガラ」の産地として栄えた。ベンガラ問屋や小売商などが軒を連ねた町並みは赤褐色の石州(せきしゅう)瓦とベンガラで塗られた格子が続き、町全体が赤色に包まれている。明治期の工場を再現したベンガラ館、大正期まで操業した銅山の採掘跡・笹畝(ささうね)坑道(3日前までに要予約)も訪ねたい。

1977年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された

ガイドが案内してくれる笹畝坑道
◉モデルコース
[徒歩距離◎3キロ][徒歩時間◎1時間]
吹屋バス停 START ➡ 高梁市吹屋伝統的建造物群保存地区 ➡ ベンガラ館 ➡ 笹畝坑道 ➡ 吹屋バス停 GOAL
※吹屋バス停までは伯備線備中高梁駅からバス1時間
■問い合わせ/TEL:0866-29-2811(高梁市観光協会吹屋支部)
島原<長崎>
清流が心も洗う水の都を歩く
雲仙岳の伏流水が湧く島原は水の都でもある。島原城内を散策し武家屋敷通りに向かうと道の中央に水路が流れ、水の都の片鱗(へんりん)がうかがえる。具材が豊富な「具雑煮」、団子を流水で冷やした「かんざらし」などを味わい、島原でも特に湧き水が豊富な新町一帯の「鯉(こい)の泳ぐまち」へ。湧水庭園 四明荘では1日の湧水量が3000トンという池で錦鯉が泳ぐ。幕末の町家を復元した猪原(いのはら)金物店などに寄り、駅へ戻る。

水音が響く武家屋敷通り(写真/長崎県観光連盟)

明治後期に建てられた湧水庭園 四明荘(写真/長崎県観光連盟)
◉モデルコース
[徒歩距離◎4.3キロ][徒歩時間◎2時間30分]
島原鉄道島原駅 START ➡ 島原城 ➡ 武家屋敷通り ➡ 鯉の泳ぐまち ➡ 湧水庭園 四明荘 ➡ 島原駅 GOAL
■問い合わせ/0957-62-3986(島原観光ビューロー)
竹富島<沖縄>
琉球古民家が並ぶ白砂の道
石垣島の南西6キロに位置する竹富島は周囲約9キロ。島の中央部にある集落は、赤瓦の琉球古民家、サンゴの石垣が残り、絵に描いたような沖縄の町並みが続く。白砂を踏みしめ家々のシーサーを眺めながら歩いていると、汗ばんだ肌に南国の風が心地良い。島の西部の海水浴場が広がるコンドイ浜、星形の砂の粒が見つけられるカイジ浜も訪ねたい。集落を巡る牛車に乗るのも竹富島ならではの楽しみだ。

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された町並み(写真/竹富町観光協会)

西桟橋(写真/竹富町観光協会)
◉モデルコース
[徒歩距離◎6.3キロ][徒歩時間◎2時間40分]
竹富港 START ➡ 竹富島重要伝統的建造物群保存地区 ➡ 西桟橋 ➡ コンドイ浜 ➡ カイジ浜(星砂浜) ➡ 竹富港 GOAL
※竹富港までは石垣港からフェリー15分
■問い合わせ/TEL:0980-82-5445(竹富町観光協会)
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2026年4月号)
(Web掲載:2026年4月22日)


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