【フェリーひとり旅(一人旅)】夜行の大型客船に揺られ、神津島の山海空の絶景へ さるびあ丸<東海汽船>
3代目のカラーリングは“繋げること”をテーマに美術家・野老朝雄(ところあさお)さんが担当
神津島で美しい海山空の絶景を堪能したい
東京・竹芝客船ターミナルと伊豆諸島で最も西に位置する神津(こうづ)島を結ぶのが大型客船「さるびあ丸」だ。22時に出港し、大島、新島(にいじま)、式根島などを経て、翌日10時に到着する。そのまま島の観光などに出かけられるので使い勝手がよい。5月~6月は主に金・土・日曜の運航になる。
現在の船は2020年就航の3代目。船室は特等から2等までの5タイプから選べる。特に2段ベッドタイプの特2等はカーテンを閉めると半個室になり、プライベート空間を守れることから人気が高い。

2等和室は顔の部分がパーテーションで区切れる。毛布(200円)を借りるとよい

特2等はカプセルホテルのような感じ。鍵付きロッカー、コンセントもある
荷物を置いたら、6階デッキへ。出港後しばらくは東京タワー、大井コンテナふ頭、湾岸のビル群など東京湾の夜景が楽しめる。ライトアップした東京ベイブリッジを真下から見上げられるのは船旅ならではだ。
翌日は早起きしたい。5月~7月には大島の手前か入港時に水平線から昇る朝日を見られる。その後は、デッキで潮風を感じながら持参した朝食を味わったり、寄港する島の形がそれぞれ個性的で驚いたり、船旅を満喫していると神津島に到着した。

船上から朝日を望めるのは夜行船ならでは。前夜に日の出時刻をチェックしておこう

後部デッキから離れゆく島を見ていると船旅の実感が湧いてくる
神津島では美しい海山空の絶景を堪能したい。島の北端にある赤崎遊歩道は岩場に約500メートルの木道が設けてあり、透明度抜群の海を見下ろせる。夏はシュノーケリング・ダイビングの人気スポットでもある。
観光名所は「新日本百名山」に数えられる天上山(てんじょうさん)トレッキング、大露天風呂で知られる神津島温泉保養センターのほか、星空の美しさも素晴らしい。神津島は天体観測に適した暗い夜空を守る取り組みを早くから行い、国内で2番目、東京都初の星空保護区®になっている。連泊して島の魅力を味わい尽くしたい。

赤崎遊歩道から望む自然の入り江は海水浴場にもなる

天の川を挟んでベガ、アルタイル、デネブの夏の大三角が輝く
[ 神津島・前浜港発 ◎ 観光スポット ]
天上山トレッキング ◎神津島村
5月下旬はオオシマツツジが見頃!
天上山(標高572メートル)は神津島の中央に位置し、山頂部には伊豆諸島の固有種などの花々が1年を通して咲く。5月下旬はオオシマツツジが見頃。トレッキングの山頂完全周遊コースは6~7時間。途中に降雨の後に出現する千代池や不動池、白砂の砂漠があり、山頂からは360度の大パノラマが望める。
■前浜港から黒島登山口まで徒歩40分/TEL:04992-8-0321(神津島観光協会)


さるびあ丸
◉運航ダイヤ
往路:東京(竹芝) 22:00発🚢翌日06:00着 大島 06:20発🚢08:35着 新島 08:45発🚢09:05着 式根島 09:10発🚢10:00着 神津島
復路:神津島 10:30発🚢11:20着 式根島 11:25発🚢11:45着 新島 11:55発🚢14:10着 大島 14:30発🚢19:00着 東京(竹芝)
※神津島→東京は横浜経由なしの時刻 ※主な寄港地のみ掲載 ※神津島の港は、前浜港(神津島港)と多幸湾の2か所あり、海の状態や風向きで寄港地を変更
◉運航日
【往路】4/27~30、5/1~9・15・16・22・23、6/5・6・26~29
【復路】4/28~30、5/1~8、6/29・30
【復路横浜経由】5/9・10・16・17・23・24、6/6・7・27・28
※7月以降はホームページを参照👉こちら
◉料金(大人1人片道・5月)
東京~大島/大島~神津島/東京~神津島
特等:1万6090円/5130円/2万2980円
特1等:1万3790円/4390円/1万9700円
1等:1万1500円/3660円/1万6420円
特2等:8630円/2750円/1万2310円
2等:5750円/1830円/8210円
◉アクセス
竹芝客船ターミナル=山手線・京浜東北線浜松町駅から徒歩8分/首都高速汐留出入口から2キロ
◉問い合わせ
東海汽船/TEL:03-5472-9999

文/内田 晃
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2026年6月号)
(Web掲載:2026年6月22日)


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