【フェリーひとり(一人)旅】この夏フェリーで行きたい、しまたびガイド4選
周囲約1キロを原生林に囲まれた利尻島の姫沼
遠い島影がだんだん大きくなると、ドキドキと心が高鳴る。ずっと行きたかった島だからこそ、大海原を眺めながら、フェリーでゆったり訪れたい。🚢
利尻島・礼文島 北海道・利尻町、利尻富士町、礼文町
利尻富士を仰ぎ、高山植物を愛でる
稚内(わっかない)の西、約50キロに位置する利尻島の中心にある利尻山は標高1721メートル。その美しい形から“利尻富士”といわれ、島のあちこちから眺められる。中でもアカエゾマツの原生林に囲まれた「オタトマリ沼」、島の北東にある「姫沼」からの眺めは格別。遊歩道もあり、天候次第で湖面に映る逆さ富士が見られる。
利尻島からフェリーで45分の礼文島は、春から夏に300種ほどの高山植物が咲く“花の島”で、ハイキングコースも多数ある。映画の舞台となった「北のカナリアパーク」から眺める海の向こうの利尻富士も感動的だ。両島とも魚介の宝庫で、希少なエゾバフンウニも味わいたい。

礼文島の景勝地、桃岩展望台からの眺め(写真/礼文島観光協会)

礼文島にしかない希少な高山植物、レブンアツモリソウ

レブンウスユキソウ
■きた・北海道DMO/TEL:0162-73-0014
稚内港から利尻島(鴛泊<おしどまり>港)へは約1時間40分、礼文島(香深<かふか>港)へは約1時間55分。利尻島〜礼文島は約45分
■ハートランドフェリーホームページは👉こちら
隠岐 島根・隠岐の島町、西ノ島町、海士町、知夫村
自然が造り出す迫力ある絶景と文化遺産の宝庫
隠岐諸島は島根県の北方約60キロにあり、180の島々からなる。そのうち有人島は、最も大きな島後(どうご)と3島からなる島前(どうぜん)の4島。2015年にはユネスコ世界ジオパークにも認定された。長い年月にわたる海岸侵食により形作られた、美しい海岸風景や崖、奇岩の宝庫だ。夕日が奇岩に重なるとローソクのように見えるという島後の「ローソク島」はその代表格。
島前の「国賀(くにが)海岸」も見逃せない。150以上の神社もあり、レンタサイクルで巡るのもいいだろう。指定の施設で1泊以上の宿泊と、一つ以上の体験をすると、復路のフェリー(2等)が無料になる「おき得乗船券」(電子版のみ)もある。

ローソク島。周辺を巡る遊覧船もある(写真/隠岐ジオパーク推進機構)

国賀海岸にある海食作用によってできた「摩天崖」(写真/隠岐ジオパーク推進機構)
■隠岐諸島観光総合案内窓口/TEL:050-3172-1521
鳥取(境港)または島根(七類港)から、島後(西郷港)までフェリーで約2時間30分※島前経由もあり
■隠岐汽船/TEL:08512-2-1122
壱岐 長崎・壱岐市
透明度の高い海とグルメ、古代からの歴史ある島
福岡市の博多港から北西に76キロ、玄界灘に浮かぶ壱岐島は車で1時間30分もあれば1周できる。エメラルドグリーンの海に囲まれ、海水浴場やビーチが約10か所もある。勝本港から船で10分ほどの無人島、辰ノ島ビーチは透明度が高く、渡船や遊覧船も運航している。猿の横顔にそっくりだという夕日のビュースポット「猿岩」など、絶景スポットも目白押しだ。
150を超える神社や280もの古墳があり、歴史探訪も楽しめる。ウニや新鮮な魚介類、壱岐牛とグルメも充実。1700年の歴史を誇る湯本温泉もあり、多彩な楽しみ方ができる。フェリーや加盟施設の宿泊、飲食などの割引が受けられる「一支國(いきこく)国民証」など、壱岐市公式観光サイト「壱岐観光ナビ」でお得情報を入手したい。

辰ノ島海水浴場。白砂の入り江とエメラルドグリーンの対比が美しい(写真/壱岐市観光連盟)

壱岐のウニは海底の海藻類を食べて育つので味がいいといわれる(写真/壱岐市観光連盟)
■壱岐市観光連盟/TEL:0920-47-3700
福岡(博多港)から壱岐(郷ノ浦港または芦辺港)までフェリーで約2時間20分
■九州郵船/TEL:092-281-0831
屋久島 鹿児島・屋久島町
独自の生態系が原生林の森を育む
1993年に日本初の世界自然遺産に登録された屋久島は、鹿児島県の南にある円形の島。中央部に九州最高峰の宮之浦岳がそびえ、島の9割を森林が占めている。樹齢数千年を超える屋久杉が多数あり、ハードなトレッキングコースも多い。
比較的アクセスしやすいのは「白谷雲水峡」や原始の森「ヤクスギランド」で、初心者から上級者まで自分に合ったコースが楽しめる。日本一のウミガメ産卵地として有名な「永田いなか浜」では、毎年5月~7月頃に、ウミガメ産卵観察会(要予約)を実施。島の移動はレンタカーがおすすめ。名所を回る周遊観光バス(要予約)も運行。

白谷雲水峡の「二代大杉」。朽ちた株に新たな杉が着生して生育(写真/屋久島観光協会)

永田いなか浜。屋久島では数少ない砂浜が1キロにわたって続く(写真/屋久島観光協会)
■屋久島観光協会/TEL:0997-46-2333
鹿児島本港南埠頭から屋久島(宮之浦港)までフェリーで約4時間
■折田汽船/TEL:099-226-0731
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年6月号)
(Web掲載:2026年6月29日)


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