【極上の民宿】能登島の恵みを感じる海辺の宿 民宿 山水荘<石川>(2)
朝食は鮮魚の刺し身の漬けや地魚の干物、甘エビの頭のみそ汁、自家栽培米のご飯など
野生のイルカと出会う幸せ
【極上の民宿】能登島の恵みを感じる海辺の宿 民宿 山水荘<石川>(1)から続く
翌朝、石田さんが操船する船でイルカウォッチングに出かけた。能登島の湾内には野生のミナミバンドウイルカが暮らしている。石田さんは最初にイルカのつがいに出会った20年以上前から、イルカたちを見守り続けてきたという。沖へ進むと、海面に背びれが現れた。船のそばを息継ぎしながら泳ぐイルカたち。エンジン音を気にする様子もなく、ひょこっと顔をのぞかせる姿が愛らしい。
「私たちはイルカの群れの中におじゃまさせてもらっているんです」という石田さんの言葉には、海に生きる命への敬意がにじむ。
🎦能登島のイルカウォッチングのYouTube動画をご覧いただけます👉こちら
今では20頭ほどの群れになったイルカたち。船を出す日は、石田さんが事前に海岸沿いを車で走り下見をするので、遭遇率は高い。■荒天休/5500円〜、最少催行料金2万2000円〜(要予約)/問い合わせは山水荘へ

©山水荘JUNKO

食卓を彩る海の幸と山の恵み、そしてイルカがのびのびと暮らす海――。すべてが繋(つな)がる島の魅力は、この地に生きる人たちが長年育んできたものだ。手を取り合って震災から立ち上がる島のぬくもりは、潮の香りとともにいつまでも心に残った。
文/仲底まゆみ 写真/宮川 透
能登島の民宿🏡紹介
民宿 海ほたる
1 日1 組限定の貸切民宿、朝どれ地魚と大女将に会える宿
「お客さんに会うことが生きがい」と笑顔を見せる90歳の大女将、谷口よし子さんは島の民宿経営の草分け的な存在で、今なお孫とともに宿を切り盛りする。宿名は、かつて新聞の一面を飾った「能登島にウミホタル大量発生」の記事から大女将が付けた。
1日1組限定で2階を貸し切るため、気兼ねなく過ごせるのが魅力(大人3人~)。和室3室で、ふすまで仕切る2間は16畳と広く、窓の外には畑と七尾湾が広がる。夕食は目の前の鰀目(えのめ)漁港で仕入れる海産物を使い、素材の良さを生かした手料理が並ぶ。

館内は骨董品が飾られ、木のぬくもりを感じる空間

大女将の谷口さん。玄関先に「ウミホタル」の写真を掲げる

漁港で仕入れた鮮魚はもちろん、釜炊きのご飯もおいしい
TEL:0767-84-0227
料金:1泊2食1万3200円~(※大人3人~、1人泊不可)
客室:3(カギ付き、全室トイレ付き)
風呂:共同1
備品:浴衣〇 歯ブラシ〇 タオル〇 Wi-Fi〇
住所:七尾市能登島鰀目町ろ-31
交通:七尾線和倉温泉駅からバス39分、勝尾崎口下車徒歩3分/能越道和倉ICから19キロ、またはのと里山空港から44キロ
民宿 勝雄館
100 年の歴史と3代目の心意気、舟盛りが名物の漁師宿
1927(昭和2)年に創業し、能登島で約100年の歴史を刻んできた宿。3代目主人の加地(かち)伸弥さんは、自ら定置網漁に出る漁師で、大阪ですし職人の修業を積んだ料理人でもある。毎朝港に揚がる魚を確かな目で目利きし、豪快な舟盛り料理として提供する。年に数回、希少な地物のクジラ料理が味わえる日もある。
2022年には和室をベッドルームに改装し、2人部屋と6人部屋がある。共同キッチンやランドリーを備え、長期滞在にも対応。震災を乗り越え、修復を重ねて営業中だ。海風が吹き抜けるウッドデッキも心地良い。

自ら漁に出る元すし職人の加地さんが目利きした魚の舟盛り

改装直後に被災したが、復興へと前を向く加地さん

緑と赤の外観から“竜宮城”と親しまれる勝雄館
TEL:0767-84-1316
料金:1泊2食 1万2100円~(1人泊は同1万4300円〜)
客室:8(カギ付き、トイレ共同)
風呂:男1、女1
備品:浴衣〇 歯ブラシ〇 タオル〇 Wi-Fi〇
住所:七尾市能登島鰀目町ロ132
交通:七尾線和倉温泉駅からバス39分、勝尾崎口下車徒歩2分/能越道和倉ICから19キロ、またはのと里山空港から44キロ
※ホームページは👉こちら
民宿 山水荘
TEL:0767-84-1168
料金:1泊2食1万7500円〜(1人泊は同2万2000円~)
客室:5(カギ付き、全室トイレ付き)
風呂:貸切1、シャワールーム1
備品:浴衣〇 歯ブラシ〇タオル〇 Wi-Fi〇
住所:七尾市能登島祖母ケ浦町1-37
交通:七尾線和倉温泉駅からバス44分、祖母ヶ浦下車徒歩3分/能越道和倉ICから20キロ、またはのと里山空港から45キロ
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年8月号)
(Web掲載:2026年9月6日)


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