【新しい道の駅ドライブ】国の登録有形文化財の施設を活用!新庄エコロジーガーデン原蚕の杜<山形>
旧第四蚕室は創造交流施設として、ピッツェリア&カフェ、鍼灸やマッサージのサロンなどに利用されている
環境や体に優しいエコな道の駅
2025年12月14日オープン
山形県北部の内陸に位置する新庄は、江戸時代に城下町として栄え、市の南西部には日本三大急流の一つ、最上川が流れている。ドライブの途中に訪れたいのが、2025年12月にオープンした道の駅新庄エコロジーガーデン原蚕(げんさん)の杜(もり)。約10ヘクタールの広大な敷地を持ち、かつては日本の近代化を支えた養蚕の研究施設だった。
1930年代に建てられた建物群は国の登録有形文化財。「蚕糸試験場は全国に十数か所ありましたが、現在も残っているのは新庄市と東京都日野市だけ。建物群や敷地全体が現存するのはここだけです」と副駅長の八鍬幸紀(やくわこうき)さん。旧庁舎の展示室には蚕の標本や試験場時代の道具類、地元出身の養蚕研究者の資料などが展示されている。
広い敷地に時代を感じる建物がゆったりと並び、かつての庁舎と各蚕室(さんしつ)は外壁で囲まれた渡り廊下で結ばれているのが豪雪地域らしい。「今度はおばあちゃんも連れてこよう。絶対懐かしいって気に入ってくれるよ」という家族連れの来場者の声が聞こえた。
旧第五蚕室1階にある「産直 まゆの郷」に入ると、色とりどりの花が目に飛び込んでくる。「切り花は年間を通じて人気です」と同直売所会長の坂本孝一郎さん。キュウリやナスなど夏野菜に加え、9月になれば芋煮に欠かせないサトイモも店頭に並ぶ。五目おこわやレバーフライなど総菜も豊富で食欲をそそられる。冬はカブやいぶし大根の漬物などもおすすめだそうだ。

季節の野菜や切り花、総菜などがにぎやかに並ぶ「産直 まゆの郷」の店内
旧第四蚕室1階の「おやさいcafe(カフェ)AOMUSHI」ではランチと休憩を。ピッツァは青色が特徴の新庄東山焼の器に盛り付けられ、ボリューム満点ながらペロリとお腹に収まった。夏はフレッシュなトマトを使ったピッツァなど地元の旬の野菜を使ったメニューも楽しみだ。

「おやさいcafe AOMUSHI」の店内。ディスプレイされている絵本は自由に読むことができる

ジェラート盛り合わせ660円。写真はクッキー&クリーム、マンゴー、黒ごま

ピッツァの定番マルゲリータSサイズ1320円とカフェラテ550円
カフェの隣にあるのは「森のスタジオ by そら」。予約制でマッサージや鍼灸(しんきゅう)の施術、ヨガのレッスンなどが受けられる。木のぬくもりのある空間で、リラックスした時間を過ごせるのもうれしい。

「森のスタジオbyそら」では、マッサージ(45分3400円〜要予約)や鍼灸などを行っている
8月を除く5月から11月まで第3日曜に開催される「キトキトマルシェ」は、毎回テーマに沿った催しが企画される。次回の9月20日の「蘇(よみがえ)りのマルシェ」では、盆踊りなどが企画されているという。ドライブで訪れてみてはどうだろうか。
🚩ドライブスポット🚗
新庄城址(最上公園)
新庄藩祖・戸沢政盛が1625年に築いた平城。天守は11年後に焼失した。現在は最上公園として整備され、本丸には戸沢家の始祖や藩祖などをまつる戸沢神社、戸沢家の氏神・天満神社、護国神社などがある。
■無料/無休/新庄市堀端6-86/TEL:0233-29-5849(新庄市商工観光課)


戸沢神社
松尾芭蕉乗船の地
1689年『おくのほそ道』の道中、松尾芭蕉と弟子の曾良(そら)は新庄に3日間、滞在した。この付近から乗船して最上川を下り、庄内へ向かった。新庄東山焼の陶像と有名な「五月雨(さみだれ)をあつめて早し 最上川」の句碑が建てられている。
■無料/無休/新庄市本合海(もとあいかい)/TEL:0233-29-5849(新庄市商工観光課)

八向楯
最上川と新田川の合流地点にある八向山に築かれた城で、中腹には矢向神社がまつられている。源義経が平泉への道中に立ち寄り、参拝したと『義経記』に記されている。対岸の矢向神社鳥居付近から眺望でき、秋は紅葉スポットとしても人気だ。
■無料/無休/新庄市本合海/TEL:0233-29-5849(新庄市商工観光課)

モデルコース👟
新庄鮭川IC
⬇2キロ・4分
新庄城址
⬇9キロ・12分
松尾芭蕉乗船の地
⬇0.7キロ・1分
八向楯(やむきだて)
⬇13キロ・20分
新庄エコロジーガーデン原蚕の杜
⬇4キロ・7分
新庄鮭川IC
文/堀内志保 写真/堀内 孝

営業:直売所9時~18時/無休、カフェ11時~15時(食事は〜14時)/不定休
住所:新庄市十日町6000-1
交通:東北中央道新庄鮭川ICから4キロ
駐車場:普通車約195台、大型車11台
TEL:0233-29-2122
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年9月号)
(Web掲載:2026年9月18日)


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