世界遺産の古代遺跡を訪ねて ギザのピラミッド(クフ王、カフラー王、メンカウラー王)
![世界遺産の古代遺跡を訪ねて ギザのピラミッド(クフ王、カフラー王、メンカウラー王)](https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/uploads/2019/10/31/b5361ad461b9c12db1423a4de2c15e180257fa5e.jpg)
ギザの三大ピラミッド
世界で最も有名な古代遺跡の一つが、ギザのピラミッド。エジプトの首都カイロ郊外にあるクフ王、カフラー王、メンカウラー王の三つのピラミッドを指す。いずれも巨大で、あわせて「三大ピラミッド」とも呼ばれる。
![巨大なクフ王のピラミッド 巨大なクフ王のピラミッド](https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/uploads/2019/10/31/d42a824b0cebbacb3fe9db5ff279073e59103880.jpg)
なかでも巨大なのがクフ王のピラミッドで、底辺が230メートル、高さが147メートルもある。建造されたのは紀元前2250年頃。日本では縄文時代に、こんな巨大な建物が作られていたわけだが、建造方法はいまだにはっきりわかっていない。
クフ王のピラミッドでは、1日300人程度が内部見学を許されている。小さな穴から内部に入ると「大回廊」と呼ばれる通路に出て、一番奥に玄室がある。石棺がぽつんと置かれているだけの小さな部屋で、華やかな壁画などはなく、暑く息苦しい。ピラミッドには他にも隠し通路や隠し穴が多数あり、見つかってない部屋も多いとされる。一番奥まで到達しても、全貌がわからないというのが、ピラミッドの魅力でもある。
![カフラー王のピラミッドと守護神スフィンクス カフラー王のピラミッドと守護神スフィンクス](https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/uploads/2019/10/31/3a02d2dc2e36c06e0c2e1465d1c7ecbeedb36741.jpg)
2番目に大きなカフラー王のピラミッドの前には、守護神スフィンクスが鎮座する。あわせて1枚の写真に収めたアングルは定番だ。メンカウラー王のピラミッドは少し離れた場所にあり、ツアー客はあまり訪れない。それだけに茫漠とした雰囲気が感じられ、個人旅行で時間があればぜひ訪れたい。
(出典: 「旅行読売」2018年7月号)