たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

ナニコレ!?みやげ 広島県の巻 大和ラムネ

場所
> 呉市
ナニコレ!?みやげ 広島県の巻 大和ラムネ

海の町呉をイメージしたデザインの箱に、大和ラムネ(200ミリリットル)が2本入ったセットは税別で400円。大和ラムネはバラ売りの場合1190

1925年(大正14年)に広島県呉市で創業した「トビキリ本舗」中元本店が製造する「大和ラムネ」は、かつて戦艦大和の乗組員に愛された「トビキリ」の味を今日に伝えている。

中元本店でのかつてのラムネ製造風景。昭和30年代か同40年代に撮影された写真とみられる(写真提供/中元順一朗さん)
中元本店でのかつてのラムネ製造風景。昭和30年代か同40年代に撮影された写真とみられる(写真提供/中元順一朗さん)

旧海軍軍港だった呉港は戦艦大和が建造された場所だ。呉海軍工廠(しょう)で大和の建造が始まったのは37年。進水は40 年で、41年に就役した。

清涼飲料水を製造していた中元本店の創業者は、呉の海軍にラムネ製造法を伝授し、呉港の海軍艦船にはラムネ製造機が搭載された。

装甲巡洋艦「磐手」に搭載されていたラムネ製造機(1929年頃撮影、写真提供/大和ミュージアム)
装甲巡洋艦「磐手」に搭載されていたラムネ製造機(1929年頃撮影、写真提供/大和ミュージアム)

戦艦大和のラムネ製造室でも、伝授された製法でラムネがつくられ、乗組員たちが愛飲。ラムネは乗組員たちの憩いのひと時をつくり出していた。甘味と酸味が組み合わさったこだわりのラムネである。

中元本店ではこのほか、瀬戸内の潮風をイメージしたトビキリ上等な「しおラムネ」や、劇場アニメーション映画「この世界の片隅に」とのコラボラムネ「すずさんらむね」も製造している。「この世界の片隅に」の主人公すずは1925年生まれ、中元本店も同年に創業しているというのも、偶然とはいえ不思議な縁だ。

1220日には、原作の魅力的なエピソードの数々を散りばめた新作「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が公開される。「すずさんらむね」にも、改めて人気が集まりそうだ。

このほか、戦艦大和関連では、「大和ラムネ」のシロップを利用した「大和ラムネ飴」もプロデュースしている。シュワシュワ美味(おい)しいラムネ味の飴で、ラベルは、戦艦大和のシルエットをデザインしたものだ。

中元本店のラムネや飲料は大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)で購入可能

取り寄せなどの問い合わせは中元本店(TEL0823254644)へ。

      ◇◇◇

旅行読売臨時増刊「昭和の鉄道旅 復活編」(定価1000円)が好評発売中。特別企画「『この世界の(さらにいくつもの)片隅に見える人・橋・電車』」で、片渕須直監督と原作者のこうの史代さんが、呉市、広島市の聖地巡礼スポットについて詳しく語っている。記事中には、1967年(昭和42年)に呉市電が廃止になった時、特別な飾りつけをして走る電車の写真が掲載されている。この写真は中元本店社長の中元順一朗さんの提供。

旅行読売臨時増刊「昭和の鉄道旅 復活編」
旅行読売臨時増刊「昭和の鉄道旅 復活編」

Writer

藤原善晴 さん

月刊「旅行読売」編集部に2019年12月まで勤務。現在読売新聞東京本社文化部。瀬戸内海が見晴らせる広島県安芸津町風早(現・東広島市)生まれ。レトロブームということもあり、最近は「昭和」という言葉に敏感に反応。また、故郷が「令和」の典拠となった万葉集ゆかりの地であるため、福岡県太宰府市、奈良県、富山県高岡市、鳥取県など各地の「万葉集」ゆかりのニュースにも目を光らせている。